新人ST向け:音声障害の種類と評価、訓練の目的

新人ST向け
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「言語聴覚士協会」の調べによると、STが対象としている障害に「摂食・嚥下」「成人言語・認知」の次に「発声・発語」が多いとされています。

ですが、音声障害をメインに扱っている病院でない限り、音声障害の方に音声訓練を行うことは多くない印象です。

脳血管疾患によって音声障害をきたすことはありますが、「音声」単独のみが障害されることは少なく、「嚥下」や「言語」の訓練が優先されることもあります。

そこで、実際の「音声障害」についての知識をまとめていきたいと思います。

音声障害の種類

様々な疾患によって音声障害は出現します。

音声障害診療ガイドラインを参考に作成しました。

大別するだけでも7つあり、そこから細かく「器質的か」「機能的か」に分類されます。

音声障害の評価

まずは「問診」などによる自覚を問います。

薬物での音声障害もあるので、どういった薬を飲まれているかの確認も大切です。

その後、GRBASによる聴覚心理的評価も必要ですが、一番は「内視鏡」を使い『喉頭の観察』です。

他に「空気力学的検査」としてMPTを測ったり、スパイロメーターで肺機能を測ったりします。

そして声の症状やそれが起こっている問題の背景を見ていきます。

声の症状

気息性嗄声orかすれ声

声門閉鎖不全が考えられます。

声帯の運動障害によって閉鎖が難しくなっている可能性があります。

脳血管疾患の患者様との関わりが多いSTはこの音声障害の人と会うことが多いですね。

他に、声帯の異常として声帯結節などの病気があります。

粗糙性嗄声(そぞうせいさせい)orガラガラした声

これはどの疾患でも起こり得る症状です。

こちらも、脳血管疾患によって起こるのでSTも関わりが多い症状となります。

喉頭の観察の1つ、「ストロボスコープ」を使って声帯の運動を見て、声帯振動様式を確認出来るといいですね。

そして声帯ポリープなどがないかを観察していきます。

音声訓練の目的

主に手術や吸入などでの治療が主ですが、STで音声訓練を行うこともあります。

目的として『音声障害を引き起こす機能的要因の改善』です。1)

音声障害を引き起こす機能的要因とは?

声帯の器質的疾患の有無に関わらず、声の乱用や誤用のような誤った発声習慣技術的に誤った声の出し方(発声法)などの不適切な発声行動を意味している

熊倉 勇美 / 今井 智子, 発声発語障害学, 2015年01月, 医学書院

具体的には、①精神心理的あるいは性格傾向(内向型・神経症的傾向)による喉頭周囲筋の過緊張あるいは内喉頭筋の活動抑制。②過剰な発声場面(たとえば、公衆面前)での技術的に誤った発声。③上気道炎や逆流性咽喉頭炎に伴う発生の誤用

熊倉 勇美 / 今井 智子, 発声発語障害学, 2015年01月, 医学書院

ということが記載されています。

まとめ

ここまでご覧いただきありがとうございます。

音声訓練についてはこちらもご参考に!

1) 熊倉 勇美 / 今井 智子, 発声発語障害学, 2015年01月, 医学書院

それでは!

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