病院業務が嫌になった人
重症の患者様が多く良くなりにくい
訪問でも、末期のALSの方を見させていただくことがあります。
そのため、回復が必ず見込めるかというとそうではないこともあります。
ですが、入院患者様……特に肺炎は重症化していることが多く回復が難しい場合もあります。
と、いうよりも考え方がそもそも違っていたりします。
「訪問」のほとんどは介護分野であり「今ある機能や、伸ばせる能力の中でいかに生活へ応用させていくか、利用者様の理想の生活に近づけるか」という視点が必要となります。
病院のほとんどは医療分野であり、介護分野の視点も大切ですが、「病棟でのコミュニケーションが取れるか」や「どういった”嚥下食”や”介助方法”なら誤嚥性肺炎を避けることが出来て回復していけるか」という視点になるので、根本がわずかにズレていたりします。
どうしても病院だと「患者様のHOPE」<「命優先」となりますね。
1日18単位のノルマで業務量が膨大
1日ノルマ18単位。(場所によっては21単位や24単位なんてところもあるようですが)
それに加えて病院では
- 計画書といった書類作成
- 適宜食事に関する看護師とのすり合わせ
- 栄養科との連携
- Drへの申し送り
- それ以外でのカンファレンス
- 高次脳検査結果の考察……加えて次の評価および訓練の準備
- 病棟生活中の注意点を看護師や介護士へ伝達 その項目をまとめる
- 機器や物品の管理とその発注
などなど業務量は膨大。
訪リハでは、場所によりますが1日のノルマというよりも1週間のノルマであったり、PTやOTのノルマと合算して月のノルマであったりするところがあります。
あまり変わらないかもしれませんが、1日に捉われない感じが良いと思えるなら訪リハに向いています。
例えば1日のうち1時間書類に集中できる時間を作ることが出来たり、1日ずっとリハビリ業務という日もあったりで、調整しやすいです。
場所によってはリハビリの時間を上司が管理している病院もあるので、訪問ではそういう煩わしい部分から解消されます。
他にも、病院ではオムツやトイレの対応、注入食の時間、その他検査の時間で急にリハビリが入れなくなったりすることもありますが、訪問ではそれがあまりありません。
書類に関して、訪リハも計画書がありますし、適宜ケアマネさんや主治医の先生へ報告書を作成することもあります。
が、家族への伝達はリハ時間内に終わらせることが出来ますし、ケアマネさんには電話1本で伝言も頼めたりFAXという手段もあります。
伝達のために看護師さんを病院中探したりすることは少ないですね。(最近の病院は電子カルテでの申し送りがあるので探すことはほとんどなかったりしますかね?)
STは高次脳検査をする時もあり、病院では検査に明け暮れる日々の方もいらっしゃるかもしれません。
が、訪リハでは高次脳検査がずらりと並ぶ事務所はなかなかないと思いますので、検査に追われるということも少ないと思います。(私はSLTAくらいしかとったことがありません。)
物品管理の事務作業は、事務員さんにお任せしているところがあるので、リハビリ職はリハビリに集中出来たりしますね。
病院関係者の目がなくなる
病院は何百人単位という人で仕事をする大きな場所です。
それほど多くの人が働いているので、自分と「合わない人間」は必ず数名在籍していると思っていいでしょう。
そんな方の目が病院内では気になってしまいます。
廊下ですれ違ったり、病室でばったり会ってしまうだけでも嫌になってしまいますが、仕事上悪態を付くわけにもいかないのでストレスですね。
しかし、訪問では基本的に利用者様家族様としか接しません。
すっっっごく気楽です。
もちろん利用者様から嫌われてしまっては元も子もありませんが、それは病院でも同じことだと思います。
もちろん、クレーマーな家族様も中にはいらっしゃいますが、良くしてくださる家族様の方が多いと思います。
組織の問題
STの立ち位置が低い
STの人数が少ないためPTさんほどの発言権はないところが多いのが現状です。
STさんでも課長さんになれるところはかなり少なく、だいたいが上司はPTさんとなり、細かなSTの仕事内容が伝わり辛らかったりもします。
病院で蔓延るリハビリテーションの問題点
単位の不正請求、リハビリの不正代行が未だに残っていて改善の見込みがないという話をよく聞きます。
単位の不正請求で問題になりネットで記事になっていたりするので一刻も早い解決が求められます。
訪問では「リハビリを行った」「リハビリを行ってない」は明白であり、家族様の目があります。
請求に対してもケアマネへ伝達するので、不正はほぼありません。
まとめ
ここまでご覧いただきありがとうございます。
結構、病院業務での闇みたいな話になっちゃいましたが、こういう所で嫌気が差した方は是非訪問という職場も次の転職の候補に入れてみてはいかがでしょうか?
それでは!
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