新人ST向け:失語症の流暢性の評価とは

失語関連
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■標準化された3つの評価方法

○話し言葉の特徴に関するBosten評定尺度 プロフィール

○Bensonの流暢性評価

○WAB流暢性評価

失語の流暢性とは?

その起源は古く、1962年にまでさかのぼります。

Howes & Geschwind の報告では失語症が、自発話の特徴から質的に異なる2つの群に分かれることを見出している。

伊澤 幸洋, 小嶋 知幸, 訓練法を立案する立場からみた流暢性の諸問題, 神経心理学 34 巻 1 号 pp.16-28, 2018年

原点を見返してみると「流暢性」とは『自発話の特徴的な質』の1つであることがわかります。

具体的には、1つは発話の速度が遅く、同一単語を繰り返して発する頻度が高いことや、単語の断片が多いといった特徴を示すタイプAで、もう 1 つは、発語の速度が速く、同一単語の出現頻度は正常者と同じで、単語の断片が出ることは多くないタイプ Bである。

伊澤 幸洋, 小嶋 知幸, 訓練法を立案する立場からみた流暢性の諸問題, 神経心理学 34 巻 1 号 pp.16-28, 2018年

ここから考えてみると

非流暢
→同一単語を繰り返し発する頻度が高い
→単語の断片が多い

流暢
→発語の速度が速い
→同一単語の出現頻度は正常者と同じ
→単語の断片が出ることは多くない

となります。

「単語の断片」というのは「ことば」と言いたいのに「こ……こ……こと……」というように意図する単語の一部しか発せられないパターンのことですね。

評価方法

では実際に流暢性を評価するにあたりどのような評価方法があるのでしょうか?

話し言葉の特徴に関するBoston評定尺度 プロフィール

基本的に「1」が悪く「7」が良いとされています。

  1. メロディ:全ての文抑揚あれば「7」短い句や常同句で抑揚があれば「4」なければ「1」
  2. 句の長さ:7語以上あれば「7」1語以下であれば「1」となります。頻度としては10%程度はある最も長い句で評価します。
  3. 構音能力:問題なければ「7」馴染みのある語でエラーなければ「4」常に構音に障害があれば「1」
  4. 文法的形態:正常であれば「7」叙述文か常同文程度であれば「4」文の発語がなければ「1」
  5. 発話中の錯誤:なければ「7」1分に1回程度なら「4」すべてにあれば「1」
  6. 喚語:情報量と流暢性が釣り合うかどうか見ていきます。情報のみの言葉であれば「7」流暢性と釣り合った情報量であれば「4」流暢だが全く情報がない場合は「1」

となります。

Bensonの流暢性評価

Bensonは句の長さの他,発話速度,韻律,構音,努力,発語間の休止時間など,10 項目を使用し、1点~3点で評価していきます。

WAB流暢性評価

11項目からなるポイントを評価していきます。

どれだけ項目が当てはまるかをチェックしていき、現状の流暢性を把握していきます。

まとめ

ここまでご覧いただきありがとうございます。

失語の流暢性に関して新人の場合かなりムラがあり、結局主観に頼る部分が出てきます。

しっかりと馴れておく必要があり、失語の方を見る時は流暢性の視点を持って評価してみましょう!それでは!

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