新人ST向け:円背の方を担当した時の注意点

新人ST向け
この記事は約3分で読めます。
スポンサーリンク

嚥下の視点

患者様の担当をもらって、いざ病室へ行ってみると、めちゃくちゃ腰が曲がっている人だった!

なんとか起き上がれるし、ADLは自立しているようだけど、ご飯を食べる時のムセが多くなったと言っている。

そういう声もわずかに湿性のようだ。咳も痰もよく出るとのことで、誤嚥の疑いがあります。

さて、なぜ腰が曲がっている(円背)人は嚥下も悪くなってしまうのでしょうか?

首が伸展してしまう?

顔が上を向いた状態。

首が「伸展」している状態は、飲み込むことが難しくなります。

実際に皆さんも、水を飲む際コップやペットボトルを傾けて、顔は少し上を向いた状態で飲むと思いますが、それ以上に顔を上に向けて飲むと飲み込みにくさが出現します。

これより首を上に向けて飲むと……

これは”喉頭挙上”の挙上量が増大してしまうからです。

とはいえ円背の人は頸部が伸展しているわけではないのでは?

と思うかもしれません。だって顔が上を向いているわけではないのですから。

しかし、円背の方は腰が曲がっているのですから、下を向かないように頭部を伸展させて前を向いているのです。

そのため、喉頭の挙上量は常に上を向いている状態と同じように多くなってしまうのです。

円背の人は出来るだけ前を向かず、わずかに首を引くようなうなづき嚥下をすると普通に飲めることもあります。

しかし、その際は口から食べ物がこぼれないようにしっかりと唇で閉じれることを確認しましょう。

移乗時

背中が丸まっているため、移乗の際は大変です。

ズボンを持って臀部介助することが多いですが、腰が90度に曲がっているとお尻までが遠く持ちにくかったりします。

体が重い人の移乗は大変ですが、ガリガリで今にも骨が折れそうな円背の人の介助も注意が必要です。

特に、車椅子へ座る瞬間、ドシンと音が鳴りそうなくらい落下してしまうとその衝撃で背骨が折れてしまうこともあるので、座る瞬間こそしっかりと介助が必要です。

立ち上がり

また、移乗の前段階である立ち上がりなどでは、場合によっては腰の骨盤から介助する必要があります。

体が前へ行きにくくなり、骨盤が後傾していることが多いため、骨盤が前傾となるようにお尻~腰に手を当てて体全体が前かがみになるように介助したりします。

この時も怪我を起こさないように注意を払います。

立ち上がる時に上肢を思いっきり使って立ち上がろうとされる人もいらっしゃいます。

その時、肩・胸部の筋肉が過緊張してしまい、首を動かすと痛みが出るという症状もあります。

首を動かそうにも痛みが出てくる際は、立ち上がり時の上肢代償がないか理学療法士(PT)さんに確認し、頸部へのアプローチが可能かどうか相談してみましょう。

まとめ

ここまでご覧いただきありがとうございます。

円背からの首についてのお話でした。首を動かせなくなると、嚥下に関わってくるので体の姿勢についても理解できると良いですね!それでは~

コメント

タイトルとURLをコピーしました