誤嚥を起こさないための食事介助

食事介助
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年齢が上がるとともに嚥下(食べ物を飲み込む事)は衰えていきます。

「年齢の高い人」が多くいらっしゃる高齢者施設では特に「誤嚥」に注意しなければなりません。

しかし、「高齢者施設」では嚥下に詳しい言語聴覚士(以下ST)さんは少ないです。

食事の際の食事介助は主に介護士さんや看護師さんがされています。

もちろん、嚥下に詳しい介護士さん看護師さんも多数いらっしゃいます。

が、やはり嚥下についてよくわからない中で食事介助をされている方も多いのが現状だと思います。

そんな中、介護士さん看護師さんがどの程度嚥下について知っておらえるのか、アンケートを実施し、どのような知識の偏りがあるのかを調べた論文があります。

その論文についてのレビューおよびご紹介です!

参考文献
畠山 尚文,他「誤嚥を起こさないための食事介助」における知識尺度の作成, 言語聴覚研究 Vol.18 No.1 2021年

誤嚥を起こさないための食事介助の知識の設問と正答数

全部で50問あります。

この問題、アプリにしたら面白いのではないかというくらいすごいです。

あまりすごさが伝わりづらいでしょうか?

ぜひ新人のSTさんには読んで欲しい論文だと思いました。

かくゆう私もSTの端くれですが……かなり勉強になりました!

ここで気になった設問3つ+αについて記載していきます。

誤答数の多かった設問を抜粋

1問目

食事中は積極的に会話を引き出しながら介助することも大切である

畠山 尚文,他「誤嚥を起こさないための食事介助」における知識尺度の作成, 言語聴覚研究 Vol.18 No.1 2021年

やべぇ!1問目からわかりません……。

え、「すること大切である」って書いてあるし、この書き方だとYESにしたいです。

だって、覚醒が悪い利用者様も多いので、積極的に声かけして覚醒の促し食事の意識化をつけてもらいたいからです。

が、しかし利用者様が会話に食いついてどんどん話し出しちゃうとそれはそれで誤嚥のリスクとなりかねない……。

でも「会話を引き出しながら介助することも大切」という表現なら……YESだと思います。

食事中の会話も食事を楽しむスパイスですし……ま、多少はね?

2問目

介助はできるだけゆっくり行うことが大切である。

畠山 尚文,他「誤嚥を起こさないための食事介助」における知識尺度の作成, 言語聴覚研究 Vol.18 No.1 2021年

え。

YESじゃないの?

ですがこれ、かなり誤答数の多い設問だったようです。

そう考えると答えは「利用者様に合わせた介助スピードを意識する」的な感じなんでしょうか?

そうするとかなりひっかけ問題と言いますか、理不尽な運転免許の試験問題を思い出してしまいます。

3問目

一口介助してすぐに次の一口をすくっておくと、ペースよく介助できる

畠山 尚文,他「誤嚥を起こさないための食事介助」における知識尺度の作成, 言語聴覚研究 Vol.18 No.1 2021年

これは、、、え、でもこれは「ペースよく介助できるかできないか」で考えたら「YES」のように思います。

とはいえ一口をすくっている間に利用者様は嚥下してしまうので、嚥下を見逃してしまう恐れがあります。

【しっかり嚥下を確認してから次の一口】がベストだと思いますので、おそらく答えは「No」な気がします。

番外編

一口サイズの食べ物よりも、細かくきざんだものの方が飲み込みやすくなる

畠山 尚文,他「誤嚥を起こさないための食事介助」における知識尺度の作成, 言語聴覚研究 Vol.18 No.1 2021年

……難しい!!

え、うーん、結局は「食塊形成がどちらの方がしやすいか」だと思いますので、唾液などの要素も含みなかなか一概には言えない部分が多いように思います。

でも、”一口サイズ”か”細かくきざんだ物”なら「細かくきざんだ物」のはずです。

でもこれも誤答数が多いので何か引っ掛けがあるのでしょうか……?

一口サイズなら「噛む」のを促せるので食塊形成しやすく、飲み込みやすいってなるのでしょうか……?

勉強してきます!

まとめ

ここまでご覧いただきありがとうございます。

日々、食事介助をしている身ですが、まだまだ全然であるということがわかりました。

この論文の素晴らしい点は”文献”もしっかりと記載されているので、わからなかった設問の文献を見ることが可能です。

新人STさんも、普段の業務で忙しいと思いますが、論文を読む習慣をつけて、知識を得て臨床に活かしてもらえると嬉しいです!それでは~

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