新人ST向け:カプサイシンフィルムを使った嚥下訓練

嚥下訓練
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こんな人向け
・新人のSTさん
・訪問リハビリで働くSTさん
・嚥下に興味のある看護師さん

参考文献
後藤拓朗,村田尚道,前川享子,神田ゆう子,小林幸生,森貴幸,宮脇卓也,江草正彦, カプサイシン含有フィルム摂取による嚥下反射促進効果, 2013年, 日摂食嚥下リハ会誌17(3) 209–216

今回は『カプフィルム』という商品を使用した嚥下訓練についてご紹介します。

『カプフィルム』には「カプサイシン」という成分が含まれています。

唐辛子などに多く含まれる辛い成分ですね。

この「カプサイシン」を効率よく摂取でき、かつ嚥下障害を持つ人でも安全に飲み込む可能性の高いフィルム状にしたのが『カプフィルム』と呼ばれる商品です。

論文紹介

この『カプフィルム』を使用することで嚥下機能が向上したという論文になります。

嚥下反射の遅延が改善され、正しいタイミングで嚥下反射が起こるようになることが期待されています。

利点

・入手しやすい
・嚥下障害の人にも使用可能
・特殊器具など必要なく在宅でも使用可能

上記のURLにもある通り、ネットですぐに買うことが出来るためすぐに活用することが出来ます。

また、フィルムは口腔内で溶けるため、唾液嚥下で摂取することが可能であり、嚥下障害の方でも経口摂取が難しくありません。

特殊な器具を使用しないため、在宅でも使用可能なのがとても嬉しいですね。

避けた方が良いこと

・喘息を罹患している人
・カプサイシンの多量摂取
・医師に相談せず勝手に使用

気管支喘息などの疾患を持っている人は咳反射が亢進していしまう恐れがあるので、必ず医師に相談してから使用することです。

元々、嚥下訓練は医師の指示が必要なため、この訓練が実施可能か情報交換をしていきましょう。

そしてカプサイシンの多量摂取は胃などに問題を起こす可能性があるため、容量用法を守って正しく使いましょう。

適応範囲

  • 意識がクリアな人
  • 指示嚥下が可能
  • 指示咳嗽が可能

まず、意識が不清明な方は避けた方が良いと思います。

なぜなら「指示嚥下」や「指示咳嗽」が入りにくいからです。

出来れば「指示嚥下」や「指示咳嗽」が出来るレベルの人であれば安全に訓練が出来ると思います。

そのほかに例えば

  • 指示嚥下は出来ないけど意識はクリア
  • 普段の食事も10割摂取可能
  • しかし誤嚥性肺炎の既往はあり

といった条件の人は他の「姿勢」「栄養」「咳嗽力」「その他の嚥下スクリーニング検査」といった複合的なデータを用いて訓練適用かどうか判断していくと良いと思われます。

まとめ

ここまでご覧いただきありがとうございます。

『カプフィルム』は在宅でも使用可能な物のため、訪問リハビリの幅も広がり、より良いリハビリが提供できると思います。

日々の臨床にお役立てていただけると幸いです。それでは!

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