歌唱訓練を取り入れる理由

臨床メモ
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■利点

・リハビリの受け入れが良い

・声量アップ

・構音練習

歌唱訓練を取り入れる理由

歌唱訓練を行う事で様々な恩恵が受けられます。

が、しかし……。

歌唱訓練にエビデンスはほとんどない。

と言われてしまいます。

実際その通りで、効果があったと言われる論文は少なく、限定的であるようです。

それでも歌唱訓練を取り入れる理由とは一体なんでしょうか?

リハビリの受け入れが良い

説明が簡単→理解を得やすい

失語症患者様に対して絵カード呼称訓練やPACE訓練をする場合があります。

その時「カードに描かれている絵の名前を答えてください」と指示します。

PACEに至っては「絵に描かれているカードの名前を言わず、絵に描かれているカードの説明をお願いします」みたいに複雑です。

ある程度理解が保たれている患者様であれば良いですが、訓練指示の理解は困難になります。

そういった場合、可能な限り訓練内容の説明が楽な方が理解を得やすく患者様は協力的になります。

『歌唱訓練』であれば最悪、音楽を流して「歌って」と声かけするだけで良いのです。

言語指示が「歌って」のみの提示で終わるので、患者様にとっては理解しやすい内容だと思います。

もちろん「この訓練を行う目的」や「なぜ今歌わないといけないのか?」をしっかりと伝える必要がありますが、楽しい雰囲気を作ってしまえば意外とノッてくれたりします。

訓練を行う目的
  • 声量増大目的
  • 構音訓練目的
  • 注意課題目的

など、セラピスト側の本音はこんな感じでしょうか。

出来るだけ声を出してもらうことで咳嗽力の向上なども期待できますし、何より「構音」の改善に役立ちます。

「嚥下訓練の一部」として歌唱訓練を取り入れることもあります。

また、集中力が続くのかという点も見逃せません。

しっかりと歌詞カードを見続けてくれるのかなど注意課題の1部としても役立ちます。

他に、記憶訓練として、前回歌った曲などのエピソードを覚えてくれているかを見ていくことも可能です。

患者様への伝え方
  • 気分転換に音楽を聞きませんか?
  • ラジカセ用意できたので音楽を聞きましょう
  • 今しか(ラジカセと個室を)用意できなくて、よければ聞いてほしいです。

とはいえ、歌うことが恥ずかしかったり、拒否が強い患者様はいらっしゃいます。

特に拒否が強い方は説明前に拒否をしてしまうこともあるため、その場合は訓練を中止する場合があります。

余暇活動……ストレスの発散→ラポール形成しやすい

歌を歌う人が好きな人は余暇活動として参加しやすくなります。

人の目が気になる人は、個室であれば歌えるという人もいらっしゃいます。

なので言語聴覚室での訓練がもっとも行いやすいと言えるのです。

そのためSTは歌唱訓練を行いやすい立場にあります。

うまく歌唱訓練を取り入れることで会話が続き、患者様から良い印象を持ってもらえれば、その後のリハビリもスムーズにいったりすることもあります。

まとめ

ここまでご覧いただきありがとうございます。

歌唱訓練と失語の論文も散見されますが、どうやら喚語能力の向上などはあまり期待できない様子。

どちらかといえば、運動性構音障害改善目的の訓練として「歌唱訓練」が有効であると思います。

また、口腔体操などの理解を得られない嚥下障害の方にも歌唱訓練はとても役立ちます。

誤嚥性肺炎予防のためにも「歌唱訓練」を取り入れてみてはいかがでしょうか。それでは!

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