舌根沈下の恐怖と側臥位による対策

臨床メモ
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新人
新人

舌根が沈下していて時々呼吸が止まってしまう患者様がいらっしゃいます。

新人
新人

介入中が怖いです……。

私が変なことをして呼吸が再開しなかったらどうしようかと。

先輩
先輩

舌根沈下はすごく嫌ですね。

呼吸が止まってしまうのも怖いですが、呼吸が再開した時も怖いです。

新人
新人

え、呼吸が再開したら安心しませんか?

先輩
先輩

呼吸が再開した時、大抵の場合「強い吸気」が起こってしまうんですよね。

新人
新人

「強い吸気」が出たら、しっかり息が吸えているから大丈夫じゃないんですか?

先輩
先輩

重度の人は「強い吸気」の時に誤嚥が起きるから怖いんだよ。

咽頭に痰が貯留していた場合「強い吸気」が起こった時に痰を誤嚥してしまうんだ。

先輩
先輩

誤嚥をして、気道防御のため咳が出て、咽頭まで痰が戻ってきてもそれを飲み込めなかったら痰が咽頭に貯留してしまって、舌根によってまた息が止まって、呼吸再開時に誤嚥して……。をループしてしまうリスクがあるんだ。

新人
新人

それは恐ろしい……!

先輩
先輩

咽頭に痰が貯留してしまうと、嚥下反射や咳嗽反射の閾値が上昇してしまい、反射が起きにくくなるリスクを抱えてしまうし、何より何度も咳をしすぎて咳の力(喀出力)が落ちてしまうこともあるんだ。

先輩
先輩

結果、痰を誤嚥したまま誤嚥性肺炎を発症してしまうこともある。

嚥下障害×舌根沈下(睡眠時無呼吸症候群)の患者様は決して少なくないし、しっかりとした対策が必要になるんだよね。

舌根沈下による気道閉塞

嚥下不良による痰の増加

咽頭に痰が貯留

呼吸再開時の強い吸気によって痰を誤嚥する

咳が出て痰が咽頭まで喀出される

舌根沈下による気道閉塞に戻ってループしてしまう。

対策は何と言っても「側臥位」

舌根沈下による気道閉塞は「側臥位」にて対応していきます。

舌根が重力によって気道を閉塞してしまうのが原因なので、側臥位になってもらうことで一側を閉塞させて、もう一側の方を気道として確保する方法です。(上記絵だと、右側が閉塞し左側が気道として確保できます。)

これにより、呼吸を一定に保ち強い吸気の発生を抑えることが出来ます。

また、無呼吸時のSpO2低下を防ぎ、呼吸時のカロリー消費を抑える効果も期待できます。

しっかり頭も横に向いているかも重要です

体だけ向けていても、頭が上を向いていては気道確保は不完全です。

嚥下障害×舌根沈下の対策

「胸郭」の評価にて呼吸介助を行い、胸郭の硬さを軽減させ、呼吸が安定することを1つの目標とする場合があります。

呼吸と嚥下は密接な関係にあるので、呼吸の安定は嚥下を安定させることもあります。

呼吸及び胸郭の評価アプローチが出来るようになると、より臨床が良くなりますね。

ポイントは、側臥位での呼吸アプローチです。

側臥位のまま呼吸介助を行えるようになると、患者様は楽になるでしょう。

まとめ

ここまでご覧いただきありがとうございます。

日々の臨床のお役に立てれば何よりです。それでは!

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