病院や施設に配属される新人のリハビリスタッフの方には是非ともチェックしてほしい「リスク管理」についてのお話です。
人命に関わらない事故
「事故」と聞くと患者様に怪我を負わせてしまったり死なせてしまうような重大な問題を想像してしまいます。
もちろんそんな事故はもっての他ですが、それだけでなく「人命に関わらないが起こしてしまうと問題となる事故」はあります。
人命に関わらない分わずかながら見逃されやすいケースでもあるように思います。
それはずばり「情報漏洩」です!
書類紛失
もっとも起こしやすいであろうと思われる重大な問題が「書類紛失」です。
1つに「リハビリテーション総合実施計画書」があります。
「リハビリテーション総合実施計画書」とは患者様や利用者様の病状を把握し、どのようなリハビリを行っていくかを記載する書類となります。
この書類はリハビリスタッフが主に作成して「看護師」「医師」にもチェックしてもらい、サインなどをいただきます。
この書類は患者様の個人情報がたくさんあるため紛失してしまうと情報漏洩のリスクとみられ、絶対にやってはいけないことです。
が、しかし前述のように「看護師」「医師」にも見てもらう書類なのです。病棟や医師の待機室などリハビリは結構いろんなところに行くことが多いのでとても紛失機会が多いです。
特に、今後書類管理を任されることになると「10人・20人」の書類を管理しなければなりません。
かなり大変です。
「カルテ」へしっかりと保管しておくのが良いので、そういった基本的なことを抑えておくのが大事です。
まとめ
ここまでご覧いただきありがとうございます。
「リハビリテーション 医療安全」などで検索するとたくさんの項目がヒットしますね。
多くのことが怪我や死傷に至る事故につながりやすいので、是非とも調べてもらい、常日頃から安全に配慮した仕事をしてもらいたいと思います。
特に新人さんなどで多いのが「ベット柵の付け忘れ」です。こちらは転落につながりやすいので注意が必要です。
他にも、患者様から「お茶が欲しい」というお願い1つとっても「嚥下は大丈夫か?」「水分摂取制限はないか?」などなどいろんなことを考えないといけないためかなり複雑です。
転倒・転落への事故防止ももちろん大事ですが、それ以外にもしっかりと目を向けて安全に仕事をしていきましょう!それでは。
参考文献
1)伊藤 義広, 入職時に必ず備えておいてほしい能力 診療参加型臨床実習の到達目標, PTジャーナル Vol.55 No.2, 2021
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