新人ST向け:呼吸アセスメントツールとは?

新人ST向け
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脳血管患者様の誤嚥性肺炎発症が多い。

何か防ぐ策はあるのだろうか?

誤嚥性肺炎を防ぐには口腔ケアも大切ですが「呼吸アセスメント」も大切です。

そこで今回ご紹介するのは「在宅分野で開発された”呼吸アセスメントツール”」です。

呼吸アセスメントツールとは?

アセスメントから事例の個別性に合わせたケアの判断までを支援するアセスメントツール

藤田 淳子,石垣 和子: 在宅脳血管障害者の誤嚥性肺炎予防ケア のための呼吸アセスメントツールの開発 ―第報 アセスメントツールの作成とその試行―: 日本看護科学学会: 日本看護科学会誌: Vol. 12, No. 2, pp 4-13, 2013

と言われているアセスメントツールを参考にしてみたいと思います。

在宅向けでかつ、脳血管障害者の方向けに、誤嚥性肺炎を予防するケアのための呼吸アセスメントツールとなります。

このツールの特徴

1つめは、呼吸に関する要因を評価するアセスメント力を高めるため、状態の変化が把握しやすい「アセスメント項目」を設定する。

2つめとして、事例の個別性や変化にあったケアの判断がしやすいよう、アセスメントをもとに選択する「ケアの方針」を提示する。

藤田 淳子,石垣 和子: 在宅脳血管障害者の誤嚥性肺炎予防ケア のための呼吸アセスメントツールの開発 ―第報 アセスメントツールの作成とその試行―: 日本看護科学学会: 日本看護科学会誌: Vol. 12, No. 2, pp 4-13, 2013

患者様の状態の変化を把握するためのアセスメントの項目であり、その項目から「ケアの方針」もある程度決められることが可能となります。

構成要素とアセスメント項目

構成要素

構成要素は4つに分かれています。

  • 十分な気道浄化
  • 咳嗽力/換気能力
  • 活動量の増加
  • ケアの継続性

となります。

この4つに小項目である「アセスメント項目」が付随していきます。

アセスメント項目

例えば”十分な気道浄化”に付随する「アセスメント項目」は

  • 経皮的酸素飽和度
  • 体温
  • 脈拍
  • 呼吸数
  • 痰の量/性状/色

などが上げられます。

ケアの方針

“十分な気道浄化”が不良であった場合のケアの方針として

A-1. 咳嗽にて喀痰できない場合、咳嗽指導・介助や咳嗽の誘発をする(体を動かす、水分摂取など)

A-2. 痰が末梢気道にあり、かつ咳嗽が困難な場合、体位排痰法/呼吸介助を行う

A-3. 他の方法での排痰が困難な場合、吸引を実施する

A-4. 痰の粘稠度をさげる

藤田 淳子,石垣 和子: 在宅脳血管障害者の誤嚥性肺炎予防ケア のための呼吸アセスメントツールの開発 ―第報 アセスメントツールの作成とその試行―: 日本看護科学学会: 日本看護科学会誌: Vol. 12, No. 2, pp 4-13, 2013

などが掲げられています。

咳嗽指導の方法も様々ですね。

認知症により理解が得られにくいのか、咳をする力のうち声帯が閉められないのか十分な吸気がないのか、腹圧がかけられないのかなど評価が必要になっていきます。

が、まずは支援者が咳をする真似をして表出があるかどうか見ていくと思います。

体位排痰法は「体位ドレナージ」のことを指してますね。

側臥位にして背中をポンポンと叩く姿を見たことがあると思いますが、あれも体位ドレナージの1種となります。

在宅で吸引器を用意したりするのは少し大変ですが、病院で使用するのみであればすぐに可能ですね。

痰の粘稠度を下げるためには吸入などの処置が必要となります。在宅でも難しくありませんが、これも吸引機と同じで手間にはなりそうですね。

まとめ

ここまでご覧いただきありがとうございます。

続いて、 咳嗽力/換気能力、活動量の増加、ケアの継続性などについても語っていこうと思います。

アセスメントツールの全貌を知りたい方は是非下記のURLを参考にして読んでいただければと思います!

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsnas/12/2/12_4/_pdf

こちらのアセスメントツールは構成概念妥当性などの評価はされておらず、症例も数例のため使用を控える人もいらっしゃるかもしれません。

新人さん向けにこういった視点があるという学びや”ケアの方針”が参考となれば幸いです!それでは!

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