食事介助:ベットギャッジ30度を保つ方法

食事介助
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食事介助中、ベットのギャッジアップが30度だと良いって聞くけれど、私の患者様で全然姿勢が保てない人が居て……。そういう時どうしたらいいのでしょうか?

ベットギャッジが30度の方が良い理由に関してこちらにまとめてみました。

では、様々な原因によって姿勢が保てない人の場合、どういうポジショニングをすると、姿勢が保てるようになるのでしょうか。

脚ギャッジを活用する

赤い〇の部分が脚ギャッジとなります。

ここの部分を背中のギャッジを上げるよりも先に上げることをおススメします。

脚ギャッジを上げることで、”ずり落ち“を解消することが出来るからです。

背中のギャッジを上げると、どうしてもずり落ちが発生してしまいます。

それを予防するために脚ギャッジがあるのです。

ずり落ち”が起こることで目線が低くなります。

そうなると、立って食事介助をしていた場合、患者様は顔を上を向けて食事をしてしまいます。

顔を上に向けたまま食事をしてしまうと、誤嚥や窒息といったリスクが上がるので注意が必要となります。

他にも、ずり落ちによって腰痛に繋がったり、背骨が曲がるなどの影響も出てくるリスクがあるため、出来るだけポジショニングは正しく行う事が推奨されています。

足底にクッションを置く

意外と忘れがちなのが「足の底」に添えるクッションです。

脚ギャッジを上げることで得られるずり落ち予防効果をさらに上げてくれます。

また、足の関節の動かしやすさにも関わってくるので、寝たきり高齢者の方に対しても足底クッションは大切であると言われています。1)

猫背の人は背中にクッションを

大変なのが、猫背(≒円背)の人ですね。

猫背の人は横向きに寝ることが多いです。

無理に仰向けで食事を摂ることもありませんが、仰向けで寝た方がムセが少ない場合もあります。

その際はっかりとポジショニングをしていく必要があります。

猫背(円背)のポジショニング

猫背(円背)の方は特に肩が浮きがちになってしまうので、浮いている所を埋めるようにタオルやクッションを入れると楽になります。

最近のベットは頭部を持ち上げる頭部ギャッジもありますが、そうでないベットはマットレスの下に大きめのクッションを入れることで安定して頭部を持ち上げることが可能となります。

まとめ

ここまでご覧いただきありがとうございます。

認知症が重度に進み、体動が激しい人もいらっしゃるかもしれません。

そうなるといくらポジショニングをしてもご飯が食べられなくなってしまうこともあります。

重度となると意思疎通も出来ず、食事が出来なくなってくるケースもありますので、家族様などへのフォローが大切となってまいります。

そのほか、食事介助による注意事項についてこちらでまとめてみましたので、こちらもご参考にどうぞ!

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1) 高橋 明美, 他6名 寝たきり高齢者へのポジショニング効果の考察, 第 49 回日本理学療法学術大会, 2014年

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