臨床メモ:指差しの重要性

臨床メモ
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指差しとは?

「ことばをしゃべる」ようになるには【1歳】が1つの目安になっていますね。

初語と呼ばれ主に「ママ」「パパ」という風に1単語の言葉を何度も話すようになります。

「ことばをしゃべる」用になる前段階、およそ8カ月頃に「指差し」という行動が増えます。

”指差し確認”といったあの指差しになります。

この、ことばをしゃべり始める前に見られる『指差し』という行動は「ことばをしゃべる」または「他者とのコミュニケーションをとる」ことに対してとても重要なのです。

どう重要なのか?

「指差し」は共同注意行動の1つと呼ばれています。

共同注意行動」とは子ども親または支援者が1つの物体に対して同じものを見ていること注意を向けていることをお互い知っている状態のことを指します。1)

子どもが指差しをしたり視線を向けた物体に対して、親が何かの反応を示すことで、その物体の意味を知ることもあります。

他に、お互い同じ物体を見ていることに対して、「その物体に向ける感情」も共有することが出来ると言われています。2)

美味しい物を見て嬉しそうな顔を見られたら、その味を知れば、美味しい物が食べられて「嬉しい」を共有できるとされています。

このように「知り」「共有する」ことの積み重ねが「ことばをしゃべる」ようになる第一歩となり、とても重要です。

もう一つ指差しの大切な考え方

「指差し」が「ことばをしゃべる」ようになる大切な指標として言われている理由は「指によって別の物を表示する行為」である点です。3)

「指差し」ですから「指をさされる物体」があるわけです。

「指される物体」と「指すこと」に分かれるわけです。これは「しゃべる内容=意味」と「しゃべること=音」といった関係ととても似ているのです。4)

「しゃべること」が出来るようになるためには「しゃべる内容からしゃべること」に繋げる必要があります。その土台となるのが「指差し」となるわけです。「物体があり、それを指すこと」は「しゃべる内容からしゃべること」へ繋げる土台となっている可能性があるため「指差し」は重要な指標となっています。

指差し前に確認しておくべきこと

指差しを行う前に確認しておくべきこととして「子どもの情動」といった面だと思います。

「指差し」しかり「共同注意行動」しかり、子どもが「快」「不快」を表し、さらに分化させて「喜・怒・哀・楽」といった感情を表に出せているかどうかを見ていく必要があります。

そして可能な限り「快」の気持ちを強化出来ることが望ましいと考えています。

その「快」の気持ちを強化するために必要な物として「おもちゃ」だと思っております。

おもちゃで遊んで「楽しい」という感情を得たり、おもちゃが壊れて「悲しい」といった感情を持ったりするのが大事だと思います。

まとめ

ここまでご覧いただきありがとうございます。

子どもの「指差し」行動にはとても重要な要素がたくさんあります。

そのために子どもの1つ1つの行動に注目し、子どもの能力を最大限引き出せるようになると良いですね。日々の臨床で活かしていただけると幸いです。それでは!

参考文献

  1. 稲月 幸子 西村 章次, 二項関係における三項関係 初形態の存在に関する検討―見ることに焦点を当てて―, 2004年, 人間環境学研究 第 8 巻 2 号
  2. 黒木 美紗, 情動状態が注意に及ぼす影響–始発的共同注意の発達によせて, 2007年, 九州大学大学院・日本学術振興会
  3. 山田 洋子 中西 由里, 乳児の指さしの発達.児童青年精神医学とその近接領域, 1983年, 日本児童青年精神医学会
  4. 宮津 寿美香, 保育現場における前言語期の子どもの「指さし行動」, 2010年, 人間環境学研究 第8巻 2号

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