新人ST向け:ペコパンダの効果とは?

嚥下訓練
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皆さま「ペコパンダ」というものをご存じでしょうか?

このペコパンダは「株式会社ジェイ・エム・エス」が開発した商品です。

この商品は嚥下(飲み込み)能力の維持向上に良いとされているグッズになります。

具体的にどのようなグッズなのかお伝えしていきます。

この記事はこんな人向け
・新人STの方
・介護分野に従事されている方
・摂食嚥下分野に興味がある方

ペコパンダとは?

ペコパンダとは「舌の力」を見る器具になります。

「舌の力」が「嚥下(飲み込み)」に大きく関わっていることがわかっています。

とあるデータでは「舌の力が弱い人は柔らかい食べ物を摂取している」ことが多いです。

柔らかい食べ物……つまりゼリーや、ミキサーにかけてやわらかくした食事のことですね。

それらを中心に摂取されているとのことです。1)

舌の力は食事に大きく関わっていると論文内では報告されています。

今までの食事が摂取できなくなると舌の力が衰えてしまい、さらに食事に気を使う生活になるという悪循環になる恐れがあります。

舌の力が弱まることで具体的にどう悪影響を及ぼすのでしょうか?

嚥下5期モデルから考察

舌の力が弱まることで嚥下5期モデルに悪影響が出る可能性があります。

嚥下5期モデルとは、物を飲み込む過程の事を指します。

舌が関わっているのは上記のうち主に「準備期・口腔期・咽頭期」になります。

この3つの期での舌の役割はそれぞれ

  • 準備期:物をしっかり噛んでひとまとめにする
  • 口腔期:噛んだものをのどへ送り込む
  • 咽頭期:飲み込む

といった具合です。

このように舌は関わっているので、舌の力が弱くなってくると5つのうち3つが悪くなる可能性があります。

そこで舌の力を上げる必要があるのです。

ペコパンダで見込める効果

ペコパンダは【舌で押しつぶす運動】が求められます。

そのため

  • 口腔期:噛んだものをのどへ送り込む
  • 咽頭期:飲み込む

といった運動がより強化される効果が見込めます。

舌の力が強化されることで飲み込みが良くなったとの結果も出ています。2)

ペコパンダが使える場面

認知機能が保てている人

ペコパンダという器具の使い方は直感で得にくいものであり、また実感をすぐに得にくいかもしれません。

そのため、こちらの指示に従ってくださる方や、説明を聞いて理解してくださる方、関係性を構築している方であれば使用可能と思われます。

自主トレに使える

普段の訓練に加えて、自主トレーニングとして活用してもらえるとさらにリハビリ効果が期待できます。

それほど大きなものでもなく、電気も使用しないため、一度理解できれば簡便です。

まとめ

ここまでご覧いただきありがとうございます。

舌の力というよくわからないものに対して、比較的安価で在宅でも使用可能なグッズが発売されたのはとても良いと思います。

硬さの種類があり、次の硬いのに挑戦していくなど、目標や指標が出来るためわかりやすく、かつ説明がしやすいと思います。

日々の臨床に役立てていただければ幸いです!それでは。

参考文献

  1. 津賀一弘 高齢者の口腔機能向上への舌圧検査の応用 日補綴会誌 2016
  2. 青木佑介 加太俊太朗 尾関保則 田中貴志 太田喜久夫 摂食嚥下障害患者に対する舌圧強化訓練の効果 Japanese Journal of Comprehensive Rehabilitation Science 2015

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