嗅覚障害に関するリハビリテーション

臨床メモ
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この記事でわかること

〇嗅覚が悪くなる原因

〇嗅覚リハビリテーション?

新型コロナウィルスによる嗅覚障害

新型コロナウィルスに感染した際、特徴的と言われる「味覚・嗅覚障害」。

「味覚障害」も味気ないですが、意外と「嗅覚障害」に関しても風味を感じなくなり、ご飯を美味しく食べることが難しくなります。

日々食事に対する楽しみが減ると活力が湧かず……QOLの低下は免れません。

医療職として、STとして新型コロナウィルスに関する嗅覚障害について調べてみました。

嗅覚障害の原因

新型コロナウイルス感染症による気導性嗅覚障害はごく一部で、嗅神経性嗅覚障害が主体ではないかと推測される。

上羽 瑠美: 新型コロナウイルス感染症と嗅覚障害: 日本鼻科学会会誌 60 (1) pp.59~60, 2021

気になるのは「気導性嗅覚障害」と「嗅神経性嗅覚障害」と呼ばれる単語ですね。

嗅神経性嗅覚障害

青で囲った部分が嗅裂部と呼ばれる部分で、「臭い」刺激を受け取る最初の部分です。

ここに臭いを感じる細胞がたくさんあるとのこと。

ここにある細胞が新型コロナウィルスによってダメになった場合、『嗅神経性嗅覚障害』となるそうです。

嗅神経性嗅覚障害の機序として

①ウイルス侵入による嗅神経細胞・嗅神経障害や炎症性サイトカインによる嗅神経細胞・嗅神経障害

②嗅粘液や嗅繊毛機能の障害による影響

③栄養補給障害

などが想定される。

上羽 瑠美: 新型コロナウイルス感染症と嗅覚障害: 日本鼻科学会会誌 60 (1) pp.59~60, 2021

気導性嗅覚障害

もう一つ、気になるのは「気導性嗅覚障害」ですね。

嗅神経への気流が障害されておこる気導性嗅覚障害

近藤健二: 嗅覚障害の診断と治療: 日本耳鼻咽喉科学会 123―167 2020年

つまり、鼻の穴~嗅裂部までの間で問題となる場合です。

鼻閉(鼻づまり)が起こったり、鼻水が多量に出たりすることで、臭いが気流に乗って鼻の奥(嗅裂部)まで行かないことで嗅覚障害が起こるのだそうです。

新型コロナウィルスによって、鼻づまりや鼻水が多く出る場合があります。

そういった症状はすぐに消えるも、嗅覚障害のみ起こる。その場合、もしかしたら「嗅神経性嗅覚障害」が隠れているかもしれません。お医者様にご相談ですね。

中枢性嗅覚障害

「気導性嗅覚障害」と「嗅神経性嗅覚障害」そこに加えて「中枢性嗅覚障害」というのもあるそうです。

新型コロナウイルスによる中枢性嗅覚障害について、

新型コロナウイルスが髄液、嗅球や脳組織でも検出されること、

嗅覚障害の経過中に異嗅症が生じうることから、

中枢性嗅覚障害が生じていてもおかしくない。

このように、新型コロナウイルス感染による嗅覚障害にはいくつかの機序が推測されるものの不明な点が多く、今後症例を積み重ね、詳細な検査や臨床経過の追跡が必要である。

上羽 瑠美: 新型コロナウイルス感染症と嗅覚障害: 日本鼻科学会会誌 60 (1) pp.59~60, 2021

中枢神経……つまり嗅細胞よりも上の脳にまで影響が及んでいる可能性があるとのこと。

そこまで行くと治療は大変そうですね……。

嗅覚リハビリテーション?

ウイルス感染後嗅覚障害に対する治療で効果が期待できるものとして、“嗅覚トレーニング”が挙げられる。

嗅覚トレーニングは、神経性嗅覚障害に対して、いろいろなにおいを嗅ぎ(種類)、においを嗅ぐ機会を増やす(回数、頻度)ことで嗅覚機能の改善を誘導することが期待されている。

上羽 瑠美: 新型コロナウイルス感染症と嗅覚障害: 日本鼻科学会会誌 60 (1) pp.59~60, 2021

とまぁ、たくさん臭いをかげということだそうです。

2021年8月10日の読売新聞にも「アロマオイル」を10種類購入し、嗅ぐ訓練を続けることで嗅覚が戻った症例様に関して記載されていました。

まとめ

ここまでご覧いただきありがとうございます。

結構引用ばっかりになってしまいましたが、正しい情報を探して探して……となるとこんな感じになちゃいますね。

これらの情報が何かでお役に立てば何よりです。それでは!

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