
胃ろうや経鼻栄養で用いられる「経腸栄養剤」
病院で4~5種類は知っていたのですが、調べてみたらたくさんあるみたいですね!
いくつかまとめてみることにしました。
経腸栄養剤の種類
経腸栄養剤といっても様々な種類があります。
経腸栄養剤の一般的な分類
経腸栄養剤は天然食品を原料とした天然濃厚流動食と、天然食品を人工的に処理もしくは人工的に合成したものからなる人工濃厚流動食に分けられる。
Chapter2 経腸栄養 2.経腸栄養剤の分類; http://www.peg.or.jp/lecture/enteral_nutrition/02.html 田無病院院長 丸山道生 2021年8月12日確認

私の病院でよく見かけるのは「人工濃厚流動食」ですね。
そして「人工濃厚流動食」も3つの分類がされるようです。
- 成分栄養剤
- 消化態栄養剤
- 半消化態栄養剤
そしてそれらに分類されない「半固形化栄養剤」というのもあります。
色々ありますが、成分栄養剤は最も腸にやさしく、消化態栄養剤は成分栄養剤の次に腸にやさしく、半消化態栄養剤は腸にそんなにやさしくありません。

半消化態栄養剤は消化がしにくいので、腸がきちんと機能して、消化に必要なエネルギーを確保できている人向けということになりますね。
その代わり、浸透圧が低くて下痢を起こしにくく、脂質も含まれているため、長期間投与しても問題ないとのこと。
実際、維持期の病院では数年単位で投与されていますしね。
そして比較的安価のようです。

半固形化栄養剤は、胃からの逆流を防ぐために用いられることがあります。
胃に入れるまでは液体ですが、胃に入ると固形のような状態へ変化するそうです。
一塊のような状態になれば、液体と比べて逆流しにくそうですね。
「医薬品」と「食品」として分けられる場合
医薬品と食品とがあるが、成分上の明確な違いは無く、両者間に組成上の基本的な相違もない。
医薬品は、医師の処方が必要であり、保険適応になるのに対し、食品は入院中には食事として提供され、外来では医師の処方は必要ないが、自己負担となる。
Chapter2 経腸栄養 2.経腸栄養剤の分類; http://www.peg.or.jp/lecture/enteral_nutrition/02.html 田無病院院長 丸山道生 2021年8月12日確認
また、医薬品の経腸栄養剤は、薬剤部が管理するのに対し、食品の経腸栄養剤は栄養部での管理となります。これも上記URLに詳しく記載されているので是非とも参考にしてください。
まとめ
ここまでご覧いただきありがとうございます。
日々のリハビリで栄養という視点は欠かせませんね。栄養の情報収集も大変ですが、そこからMetsなどの計算から日々のリハビリ負荷の判定も視野に入ってくるのでより臨床に活かしやすくなると思います。
栄養面も見れるようになれると良いですね!それでは!
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