臨床メモ:患者様の頸部のお話

臨床メモ
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PTさん
PTさん

急性期脳卒中で寝たきりの患者様。

頸部が回旋していて唾液の誤嚥リスクが高そう……。

頸部の向きはどっちの方が良いんでしょうか?

それとも正中の方が良いですか?

唾液誤嚥を予防するためには

唾液誤嚥を防止するためには麻痺側に頸部を回旋させ、出来れば体幹は健側にしておく方が良いですね!

非麻痺側の食道で唾液を飲み込む方が誤嚥リスクは下がります。

そのため、頸部は麻痺側へ回旋位。

加えて体幹を健側に向けておくと唾液が健側へ流れやすくなり、誤嚥リスクがより少なくなります。

じゃあ、ずっと麻痺側を向いてもらう方が良いのかなぁ?

そういうわけにもいかないのが悲しいところ。

ずっと首がうごかないままだと、首の可動域が狭まってしまい、うまく動かしてくれなくなる恐れがあります。

座位や立位など離床が必要となる場合は視覚情報が必要となるため、頸部の硬さは離床を阻害する要因となりかねません。

また、耳は「褥瘡の好発部位」となるため、ずっと向いたままというのもリスクがあります。

PTさんには頸部のマッサージなどで正中を保てるように工夫するのが良いと思われます。

けれど……。

正中に向けると急にいびきが酷くなるんですよね。

もしも頸部を正中に向けた時のみいびきが酷くなるのでしたら、舌根沈下により気道が塞がれている可能性があります。

放っておくと睡眠時無呼吸症候群へ発展しかねません。

対抗策として、体幹を左右どちらかにしっかり向けることで、気道の閉塞を一側のみに集中させ、完全閉鎖を防ぐという方法があります。

こちらもご参考にどうぞ!

予後について検討

もしも頸部の動きが自発的になく、ずっと回旋位のままでしたら介入の必要性はありますが、医師から予後が不良と判断されていて、回復の見込みが薄く、家族様もリハビリを強く希望していない場合は、愛護的ケアで自然のまま、侵襲を少なくしていくのも良いかもしれません。

いびきをかいて呼吸が悪くなるくらいなら、回旋位のままの方が呼吸が安定しますしね。

ただし、本当にずっと回旋位のまま固定となると耳の褥瘡リスクが出てくるので、枕の工夫が大切になってきます。

そこはご注意いただけたらと思います。

ただ、やはり首は自発的に動いて欲しいので、興味を引くと思われるものを眼前に出し追視反応を促して自然な首の動きを出していってもらえるほうが嬉しいですね!

まとめ

ここまでご覧いただきありがとうございます。

・唾液誤嚥を防ぐなら頸部麻痺側へ回旋、加えて体幹は健側へ体交

・離床を進めていくなら頸部の扱いも重要!追視を活用して自発運動を促そう!

・予後が悪い場合は他職種カンファレンスで頸部の向きも議題の1つに!

こんな感じでしょうか!

これらの情報が何かの参考になれば幸いです。それでは!

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