食事介助:顔の向きに注意する

食事介助
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高齢者の方で上を向いたまま顔が動かない人はかなり多くいらっしゃるのではないでしょうか?

病院や施設で働く方で食事介助をされている方は特にそう感じられるのではないかと思います。

本日は食事介助中に気になる「食事姿勢と顔の向き」についてのお話です。

上を向いたままではご飯が食べれない

食事介助の際、患者様が上を向いてしまい、ムセて食事どころじゃなくなる経験が多いのではないでしょうか?

我々健常者はある程度上を向いてご飯を食べても別段むせたりはしません。

ビールジョッキを片手にあおるように飲む人もいるくらいです。

しかし、どうして高齢者になると出来なくなってしまうのでしょうか?

それは病気が関係していたり、筋肉の衰えが関係しているケースがあります。

そもそも飲み込むとは何か

「飲み込む」という動作を考えてみます。

飲み込むという動作は【食べ物や飲み物】を「口の中」に入れて「のど」を通って「食道・胃」へと送り込む一連の流れを指します。

この流れにエラーが出ると「ムセ」に繋がります。

私たちも、別のことをしながら水を飲むとムセてしまったり、テレビを見ながらご飯を食べていると変なところへ入ってムセてしまうケースを経験したことがあると思います。

「口の中」や「のど」などでエラーが起こり、ムセてしまうわけです。

では顔が上を向いている状態では「口の中」や「のど」にどのような影響が出てしまうのでしょうか?

口の中

顔が上を向いている状態は、口も上を向いています。

ちょうどガラガラとうがいをするくらい上を向いている状態を想像してみます。

実はうがいをしている時、のどへ水(うがい薬)が行かないよう舌でブロックしているのです。

このブロックを舌口蓋閉鎖と呼びます。

このブロックは高齢者になればなるほど衰えていきます。

病気によって甘くなったり、筋肉が衰えることでブロックしにくくなったりします。

また、ブロックし続けていては飲み物などをのどへ送り込めません。ブロックをうまく外すタイミングをとらないといけないため、そのタイミングが悪いとムセに繋がることもあります。

病気によって、このタイミングもうまく取れなくなるため、飲み込みが悪くなってしまいます。

のどの中

首元を触ってもらうと、喉仏(のどぼとけ)がありますね。

女性はわかりづらいですが、男性であればわかりやすいと思います。

実は飲み込む瞬間、この喉仏は上へあがっているのです。

実際につばを飲み込んでみてください。

のどが上へ動いているのがなんとなくわかると思います。

この上への動きが重要です。

これも実際にしてもらうといいのですが、前へ顔を向けた時の飲み込みと、しっかり上へ顔を向けた時の飲み込みでどちらがしんどいかを感じてみてください。

おそらく上へ顔を向けた時の方が飲み込みづらいと思います。

のどを上へさらに持ち上げなければならないため、飲み込むのが辛いのです。

高齢者の方もただでさえしんどいのに、飲み込みまでしんどくなると、ムセへつながりやすくなってしまいます。

まとめ

ここまでご覧いただきありがとうございます。

今回お伝えした内容では十分説明しきれない部分が多くあります。

のどの動きや舌の動きは複雑で簡単には語れません。

ですが、顔の向きで飲み込みに違いが出るのを感じてくださったのではないかと思います。

そのため出来るだけ上を向いてご飯を食べてもらわないように、立って食事介助をするのではなく座って視線を合わせて食事介助をするといった工夫が大切です。

患者様により良く病院生活を過ごしてもらえると良いですね。それでは!

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