
構音面と嚥下面を同時に治療すると言われる「MTPSSE」
内容はいったいどんなものなのだろうか?

本編に入る前に余談なんですけど”MTPSSE”って「えむてぃーぴーだぶるえすいー」って読むんですね。普通にローマ字読みしてました。
MTPSSEとは?
ディサースリアと摂食嚥下障害 ~中略~ 両障害が共有する器官に対して同時並行的にアプローチする機能的治療システムが求められる。
このハイブリッドアプローチを体系化したものが、「高齢者の発話と嚥下の運動機能向上プログラム(Movement Therapy Program for Speech & Swallowing in the Elderly:MTPSSE)(西尾、2017)」である。
西尾 正輝: ディサースリアと摂食嚥下障害を同時に治療・訓練するアプローチ:総論 新潟医療福祉大学・大学院
嚥下と構音、同時に評価して同時にアプローチする方法が「MTPSSE」と呼ばれるものとなります。

同時に評価するってどうしたらいいんでしょうか?

先生の動画内では評価方法を「AMSD」そしてそれと類似する「AMFD」にて評価をしていくとありました。
構音障害と嚥下障害は同時に悪くなる傾向があり、臨床的に関連しあう部分が多いからですね。
MTPSSEに則った評価とそれに伴う治療方法にて構音嚥下へアプローチつまり”機能訓練”を行っていきます。
機能訓練の考え方
- 可動域拡大運動プログラム
- レジスタンス運動プログラム
これらの2つを主軸とします。
可動域拡大運動プログラム
対象
著しい筋力低下に起因して、自動運動における可動域の制限を認める方々となります。
目的と内容
可動域の拡大を目的とします。
- 他動ROM運動
- 自動介助ROM運動
- 自動ROM運動
を行っていきます。
レジスタンス運動プログラム
対象
自動運動における可動域の制限が認められない方々となります。
目的と内容
筋力や筋パワーの増大を目的としてレジスタンストレーニングを実施していきます。
廃用などで筋力が低下していて嚥下障害がある場合は「MTPSSEによる機能的トレーニングであるレジスタン運動プログラム」が適切であるということですね。
まとめ
ここまでご覧いただきありがとうございます。
レジスタンストレーニングを行うということは、しっかりと栄養面の評価も行う必要がありますね。
筋肉を増大させるための栄養面での評価もしっかりとしていくとより良い効果が期待出来ると考えます。
次回また詳しい機能訓練の考え方についてまとめていきたいと思います!それでは!
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