“食事を見る”必要性
栄養面
食事を見ていく時、しっかりと栄養を補給できているかを見ていくのは大事です。
栄養を補給できているか?それを知るには栄養の評価が大切です。
栄養評価、つまりはその人の身長体重年齢、活動レベルからある程度の必要カロリーや必要タンパク質、そして必要水分量を想定し、その値をしっかり摂れているかを見ていく必要があります。
その方が普段どんなものを食べていて、どれくらいのカロリーがとれているか情報収集なども必要となってきます。
様々な刺激を脳に伝える役目
口から食べるという行為は
- 食物を見て認識する(視覚)
- 食物の匂いを感じる(嗅覚)
- 食物を触ったり、食具でつまむ(触覚)
- 味を感じる(味覚)
といった五感に作用していきます。
加えて「食堂のような場所でご飯を食べる」場合でしたら”聴覚”も刺激として入ります。
それだけにとどまらず「視覚」を分解していくと「距離感」「視空間」と分けられ、それぞれも脳へ刺激を入れていきます。
食べたいという欲求は今から食べるぞと意識し唾液が分泌されたりと副交感神経的な刺激も誘発します。
実際に口を動かすと「顎・唇・歯・舌・頬」などなど様々なところで食物の刺激が入り、様々な神経系が賦活されます。
人生の楽しみ、そして人との団らん
食事の目的として「好きなものを食べる」ことに幸せを感じられ、生活の質を上げていくこともあります。
嫌いな食べ物を食べて生きながらえるよりも誤嚥リスクを背負っても好きなものを食べたいという人は多いです。
食事による満足感は、何物にも代え難いです。それほど重要な活動と言えます。
そして食事は活動のみに限らず「社会参加」にもつながります。
外食・一家で話しながら食事、そして人間関係の形成など、食事にはそういった視点も含まれます。
それらの視点を持って利用者様と関わり、アプローチ出来るとさらに良いリハビリとなるのではないかと思います。
まとめ
ここまでご覧いただきありがとうございます。
食事を見る必要性について述べさせていただきました。
「栄養」の視点は気づきやすいと思うのですが「栄養」をしっかり見ていくのはかなり大変な作業であると思います。やり始めると様々なことを見ていく必要があるので難しいです。
しかし、大事な部分なので見ていけるようになるとぐっと臨床が良くなるのではないかと考えます。
皆様の日々の臨床がより良くなれば幸いです。それでは!
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