覚醒が悪くても食事が食べられるケースはある
JCSが2桁、GCSにてE:2点、V:2点、M:3点、基本的に痛みなどの刺激がないと開眼しない、開眼頻度が少ない人に対しても食事を行う時があります。
実際、閉眼していても食べられるケースの人はたくさんいらっしゃいます。
ではいったいどんな人が食事を継続が可能で、どんな人が食べられないのでしょうか?
食べられるケース
口頭指示が可能
こちらの指示に従ってくれる人であれば比較的食事を摂れるようになることが多いです。
目を閉じていても、声かけに対してうなづいたり、首を振ったりして意思疎通が取れる人は嚥下の検査を行える可能性が高く、食事に繋がる可能性があります。
口腔内/周囲への刺激
口腔や口腔周囲への刺激によって「口を開ける」「食べ物を取り込み」「咀嚼」「嚥下」までの一連の流れが認められる場合は食事の開始が出来る可能性を秘めています。
その際しっかりと
など確認が大切です。
また、食後に
といったことが複合して見られる場合は誤嚥を疑い専門家に見てもらうのが一番ですね。
咳嗽能力の確認
覚醒もいまいち、嚥下能力も不安が残る……しかし、咳嗽能力が保たれていれば、誤嚥性肺炎のリスクを抑えることが出来ます。
とはいえゼリー食のうちに何度も咳をしながら食べている状態は良いとは言えません。
目を閉じて臥床していることが多く、ご飯摂取量にムラがある方も同様に
- 痰量が増加していないか
- 口腔内の汚れは増えていないか
- 発熱などの症状はないか
これらの確認が大切です。
まとめ
ここまでご覧いただきありがとうございます。
摂食嚥下はSTだけが介入するわけではありません。
普段の病院生活は看護師や介護士の方が良くご存じですので、その人達から情報を得たり、医師と相談し、リスクを負いながら嚥下訓練を行うのか、覚醒状態が良くなるまで間接訓練に留めておくのか決めていきましょう。
本人様の覚醒状態が悪く、主訴を得られない場合は、家族様の希望を優先する場合があります。
家族様からの希望をはじめに確認し、どういった目標を立てていくのかを定めます。
また、誤嚥性肺炎予防のための口腔ケアは欠かせません。
ケアを繰り返し行い、覚醒を促していけると良いですね。
それでは!
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