新人ST向け:顎と嚥下について

新人ST向け
この記事は約3分で読めます。
スポンサーリンク

口を開けて嚥下する時の問題点

・喉頭挙上量の不足

・口唇からのこぼれ

・嚥下圧の低下

口を開けたまま嚥下をすることの問題点を3つ上げてみました。

1つずつ見ていきましょう。

喉頭挙上量の不足

嚥下の瞬間「舌骨が挙上することで喉頭が上がり、食道入口部が開大」します。

舌骨の挙上が不足すると、食道入口部が開ききらず、また喉頭蓋の閉鎖が不十分のため誤嚥してしまいます。

では、しっかりと舌骨が挙上するためには何が必要なのでしょうか?

舌骨上筋群の筋出力が上がることも大切ですが、舌骨上筋群の土台である『下顎の固定』がないといけません。

『下顎の固定』があることで、舌骨上筋群の出力がでやすく、最大限の力を発揮できるのです。

では『下顎の固定』には何が必要なのでしょうか?

それは【咀嚼筋】特に”側頭筋”と”咬筋”です。

【咀嚼筋】によって、下顎が頭部と固定されることで、舌骨上筋群の出力が上がり、舌骨の前上方移動が可能となります。

嚥下を見る際、「嚥下前にしっかりと噛みしめているかどうかの確認」も大切です。

口唇からのこぼれ

下顎が下制しており、口が開いている状態では唇で閉じきれません。

その結果、咀嚼中に口腔からこぼしてしまったり、流涎(りゅうぜん)の問題に発展します。

嚥下圧の低下

1つ目の喉頭挙上とも関連がありますが、喉頭がしっかりと挙上することで嚥下圧を高めることが出来ますし、口唇がしっかりと閉じていることで嚥下圧が逃げないようにせきとめることが出来ます。

対策

・嚥下の意識化

・口腔体操

・義歯の適合

嚥下の意識化

  1. しっかりもぐもぐしてください
  2. しっかり噛んでください
  3. しっかりゴックンしてください

噛む動作をうながすだけでも、咀嚼筋の賦活が期待できます。

咀嚼筋がしっかり働くことで、下顎を固定する力が増して、安全に嚥下できる可能性があります。

加えて、「嚥下の意識化」をしてもらうことでより安全に嚥下してもらいます。

口腔体操

開口閉口運動は咀嚼筋だけでなく、舌骨上筋群の運動にもなります。

噛みしめる運動を少し促すだけでも咀嚼筋の賦活となるので、咀嚼訓練の合間に行ってみるのも良いかもしれません。

義歯の適合

入れ歯があってなくて、柔らかいものしか食べなくなると、少しずつ咀嚼筋が廃用に陥ってしまいます。

そして栄養が不足すると廃用はさらに加速してしまいます。

もし家族様や本人様から了承が出れば、義歯の適合をしてもらうと良いですね。

嚥下にとって有利に働きます。

まとめ

ここまでご覧いただきありがとうございます。

「咀嚼」や「歯」「顎」など、STでも難しい分野になってくるので、しっかりと理解できるようになると良いですね。それでは!

コメント

タイトルとURLをコピーしました