新人STさん向け:統合と解釈の考え方

新人ST向け
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新人STの皆様、そろそろ院内で症例発表の準備をされている頃ではないでしょうか?

症例発表の中で一番書くのが難しいのが「統合と解釈」ではないでしょうか?

そもそも「統合と解釈」についてよくわからないという人もいらっしゃると思います。

そんな「統合と解釈」についてのお話です。

こんな人向け
・症例発表を控える新人STさん
・実習のために勉強しているSTの学生さん
・教えるために情報を収集されているSTさん

統合と解釈って?

そもそも「統合と解釈」とはなんなのでしょうか?

「活動制限と機能障害の関係性を導くものである」

西守隆,他. 統合と解釈のプロセス. PTジャーナル Vol.53 No.5. 2019年. および 上杉雅之. 西守隆. 統合と解釈がよくわかる 実践!理学療法評価学. pp87-169. 医歯薬出版. 2018.

と言われています。

つまり「日常生活が難しくなった事(活動制限)」と「体の動かしづらさ(機能障害)」の間に何か関連がないかを調べる【過程】のことを「統合と解釈」と呼ぶのだそうです。

治療結果がうまくいった症例の発表をする際、大まかな流れとして

タイトル

はじめに

症例紹介(現病歴や主訴etc)

初期評価

目標


介入と結果

結語

みたいな流れになると思いますが「統合と解釈」は『”初期評価”の後と”目標”を定める間』にある項目であると思います。

まさにのところに当たる部分ですね。

初期評価で集めた情報と「本人様や家族様の主訴」をからめて【どの機能の障害が活動の制限と関連しているのか】を見極めていきます。

「統合と解釈」考え方の例

例えば「脊髄小脳変性症を発症して10年の人(現病歴)がいらっしゃいます。」

その方の主訴として「ご飯をこぼしてしまう」(→食事の弊害=活動制限)があったとします。

「ご飯をこぼしてしまう」のはなぜか、評価をしてみたとします。

口腔機能評価・構音評価・呼吸発声評価などの機能評価はSTが得意ですね。

しかし、上記3つの機能評価をしても「ご飯をこぼしてしまう」ことと関連は低いかもしれません。よくよく聞いてみると口唇からのこぼれはないとのことです。

そこで食事評価をしてみたところ、どうやらご飯をこぼすのは、スプーンですくって口元まで持っていく間にあるようです。

さらによく見てみると、スプーンを持った手で口元まで近づけてますが、体幹を前傾させて顔ごとスプーンに近づけて食べておられる様子です。

ではなぜわざわざ体幹を前傾させて顔ごとスプーンに近づけて食べているのか?考えてみます。

上肢の運動が正常か、または失調症状が出ていないかをチェックするため指鼻試験をやってみる、というふうに考え評価したとします。

そういった評価を続けていき「失調症状」が主なのか「手関節」の機能障害なのかを精査していきます。

この関連付ける行為を「統合と解釈」という場で文章におこします。

まとめ

ここまでご覧いただきありがとうございます。

問題が起こっている部分と機能が低下している部分との関連を紐解いていき、機能評価結果と照合して問題点として取り上げる重要な部分だと思います。

さらにそこから「目標を選定」「アプローチ」「環境調整」にてより良い生活を提供できると良いですね。それでは!

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