また、こちらのノートもご参考までに!

アイスクリームを用いる利点
窒息のリスクは少ない
アイスクリームは口腔内で溶けるため、窒息のリスクが少ないです。
溶けるということは、ゆっくりと口腔から咽頭まで送り込まれるので、姿勢調整を適切に行うことで「送り込み障害」の人にも提供しやすい食べ物となります。
甘くて美味しいため受け入れが良い
摂食拒否の強い認知症の方でも「おやつ」として受け入れてくれる場合があります。
脂質が多くカロリー不足が気になる高齢者の方にはうってつけの食べ物となります。
甘いものが苦手な人には不向きではあります。
冷たい感覚が嚥下反射を誘発しやすい
口腔内の感覚が低下しやすい脳血管疾患の人にもアイスの冷たさがあると飲み込みやすくなります。
また、常温の食べ物では嚥下反射が起こりにくいため、冷たいアイスクリームは飲み込みやすい食べ物と言えるでしょう。
アイスクリームを用いる欠点
夏限定
冬場では病室内を暑くするなどの環境を作らないとなかなかアイスクリームを食べようという気持ちは起きにくいです。
認知症で見当識の障害があり、室内をそこそこ温かく出来る空間が保てる場合は冬場でも摂食を促すことが期待出来ます。
糖尿病の人には出せない
脂質を多く含むアイスクリームは糖分を多く含みます。
そのため糖尿病の疾患を持つ人には提供出来ない可能性が高いです。
血糖コントロールをされていない場合でも、医師との相談が不可欠となります。
口腔内で溶けて常温となったら誤嚥リスクが上がる
覚醒が悪く、冷たいアイスクリームを口の中に入れられてもほとんど反応がない人には要注意です。
口腔内で溶けて常温となったアイスクリームはそのまま咽頭へ落ちて喉頭を超えて誤嚥するリスクがあります。
しかし、アイスクリームには「安定剤」(増粘多糖類)が配合されており、溶けてもトロッとしているので咽頭への通過はゆっくりとなり、誤嚥リスクは低いと考えます。
とはいえ、咽頭に入って嚥下反射が起きないレベルの人はいらっしゃいますので、その場合は食事自体の中止を視野にいれる必要があります。
まとめ
ここまでご覧いただきありがとうございます。
といった点が特徴です。
これらの特徴を踏まえて、アイスクリームをうまく活用していただけると幸いです。
それでは!
コメント