健康的な食事を摂取することで日々の生活が良くなっていきます。
患者様や利用者様の日々の生活を支える医療従事者の方にとって患者様や利用者様が「健康的な食事」を摂取しているか気になるところです。
しかし”健康的な食事”というのは少しあいまいでわかりにくい物です。
そんな”健康的な食事”に関するお話です。
健康的な食事の評価
健康的な食事の評価を行う際に必要なことは「栄養」です。
栄養の評価には様々な物があります。
- エネルギー量
- タンパク質量
- 糖質量
- 塩分量etc
上記の物は1日に必要な栄養でありますが、多く摂りすぎるとそれはそれで様々な問題を引き起こしてしまいます。
そのため「年齢や性別、身長体重」などの要素からそれぞれに必要な量を計算していきます。
必要な量を計算し、患者様利用者様がどれくらいの量を食べているかを計算できます。
最近では栄養成分表示されているのでそこから計算して評価することが可能です。
また、計算したが、基準値がわからないという人は厚生労働省が日本人の食事摂取基準を出しているのでそれが参考になります。
が、これでもかなり量が多いので見やすくされているサイトはたくさんありますので「日本人の食事摂取基準(2020年版)主な改訂ポイント」といった単語で検索してみてください。
料理カテゴリーでの評価
アメリカで使用されている「健康に関する食についての評価法」があります。
それが「Healthy Eating Index」です。
これは健康的な食事をどれだけ摂取しているかを点数にして評価する方法です。
この点数は「脳卒中再発予防」にも関わっており、アメリカでは再発予防のための目標値が定められています。
点数は100点満点で計算します。
- フルーツジュース 5点
- フルーツ全般 5点
- 野菜(青物野菜以外) 5点
- 青物野菜と豆 5点
- 全粒穀物 10点
- 乳製品 10点
- タンパク質食品 5点
- シーフード 5点
- 脂肪酸 10点
- 精製穀物 10点
- 塩(ナトリウム) 10点
- エンプティカロリー 20点
脂肪酸というと「油」ですね。オリーブオイルなどが代表です。
全粒穀物が小麦の殻などすべてを粉々にして生成されるもので、精製穀物は小麦の殻を取り除いて粉々に生成した穀物という意味になりますね。
エンプティカロリーが「カロリーは高いが体に良い栄養素が入っていない物」となります。代表例としてグラニュー糖などで、ここに特定のジャンクフードやアルコールなども含まれるようです。
これらは必要以上に摂取するなという意味で点数が付けられていますね。
評価の例
青物野菜と豆なども制限があり、1000kcal中0.2カップ以内におさめるようにとかかれています。
0.2カップ以内というのがミソで、アメリカの1cupはおよそ240mlです。0.2cupということは48ml。
エンドウ豆であればおおよそ36g分となります。
1日に2000kcal必要な人の場合、エンドウ豆72gくらいが妥当という計算になります。
エンドウ豆のレシピを見ているとおおよそ1食分に75g程度使われていました。1日のうち1食豆料理があるくらいがちょうどよく、この結果は日本でもある程度通用しそうな感じを得ます。
まとめ
ここまでご覧いただきありがとうございます。
HEI(Healthy Eating Index)はほとんど英語論文で記述されているため、非常に難解でややこしいです。HEIは雑学程度にとどめておくことにします。
普段の臨床で使用する際は栄養素を基に評価してみてください。ただ、栄養は勉強していくとなかなか難しいので一番は管理栄養士さんに相談してみるのが良いですね。
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