臨床メモ:ギャッジアップした瞬間に出現するゴロ音!?

臨床メモ
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新人STさん
新人STさん

パーキンソン病の患者様。

ベットで横になっている状態の声はクリアなんですが、ギャッジを上げた瞬間、急にゴロ音が出現するのは何故なんでしょうか?

先輩
先輩

ゴロ音はどうやら専門用語らしい。

つまり、のど(咽頭)に痰が貯留しているような音のことだね。

色々と理由が考えられるね。

嚥下能力も低下していると唾液の貯留なども考えられますね。

1つずつ見ていきましょう。

■仰臥位の時は普通なのに、ギャッジを上げると痰貯留音が聞こえる理由は?

▽原因

  • 口腔の問題
  • 鼻腔咽頭腔の問題
  • 気管支などの問題

▽精査方法

  • 本人様の様子
  • 体位交換
  • 聴診

原因

口腔の問題

可能性は低いですが、口腔から唾液が漏れたという線です。

選択肢としては上げられますが、仰臥位の状態で話が出来るという条件がある場合は除外してもいいと思われます。

鼻腔咽頭腔の問題

一番考えられる選択肢ですね。

咽頭や鼻咽腔に痰や唾液が溜まっていて、それが起き上がることで痰や唾液が喉頭へ侵入してしまうパターンです。

気管支などの問題

次に考えられるのが、声帯付近や声帯よりも下にある気管支に痰が貯留していた場合です。

それが、ギャッジアップの際さらに肺の方へ移動しそうなり、咳払いが出現することもあり得ます。

精査方法

本人様の様子

本人様の感覚を頼りに、のどの様子について伺います。

のどに痰や唾液が残っている感覚があるかどうかを確認します。

「痰が喉に残っている感覚はありますか?」
「喉に違和感はありますか?」

といった声かけをしていきます。

そこで、咽頭に何かが残っていないかを確認します。

「大丈夫」と言いながら湿性音が聞こえれば、それは大丈夫ではないですね。

感覚が低下しているか、それが普段の様子であるという評価を行う必要があります。

体位交換

もし可能なら、体位交換を行ってみてください。

まずは、仰臥位の状態でゴロ音が出ているかを観察します。

もし、出ていなければ左右側臥位にしてみます。

側臥位にして、数分待ちます。(または呼吸介助を行います。)

数分して排痰のような動きやゴロ音が出れば、肺に痰が溜まっていた可能性があります。

もし、1秒や2秒~数十秒で咳払いが出現した場合、口腔,咽頭,鼻腔や気管支などの問題が上げられます。

側臥位による排痰は長いと数十分必要なためです。

聴診

肺や気管支に問題がないか聴診し、喉の場合は咽頭マイクなども活用して、音を聞きます。

ギャッジアップの時のみにゴロ音が聞こえる場合は、本人様に了解を得て、ギャッジを上げていきます。

ギャッジアップ

実際にギャッジアップを行ってみます。

血圧に注意するのと、可能な限り空嚥下を促し、出来るだけ咽頭の問題を排除しましょう。

それでも咽頭残留が考えられる場合も同様、嚥下音と嚥下後の呼吸音を確認しましょう。

咽頭マイクであれば、つけたままにすることが出来るので聴診器を喉にずっと当てておく必要がなくなります。

ギャッジを上げるのもゆっくりです。

45度を目標に15度ずつ上げてみましょう。

どの角度でゴロ音が出現するのかを確認します。

音や本人の様子、様々な情報から問題が咽頭か気管支かを推測していきます。

もしも咽頭であるならば「感覚強化」「嚥下能力の強化」、気管支であるなら「咳嗽力強化」などの目標を上げさせてもらうことも視野にいれます。

まとめ

ここまでご覧いただきありがとうございます。

唾液が問題の場合は、量が少ないためなかなか聴診で聞くというのも難しいです。

また、唾液の問題意外にも様々な理由でゴロ音が出現することもあります。

様々な器具を活用し、本人様の様子を見ながら評価していきましょう!

臨床のどこかでお役に立てば何よりです。それでは!

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