食事、今のままで良いのかなぁ?
そんなお悩みの方の解決になれば幸いです。
食事形態の選定
病院・施設・在宅領域「食」は全てに関わる基礎のようなモノであると思います。
この「食」に対してアプローチをするのは相当大変です。
なぜなら「食を続けるリスク」と「食を続けないリスク」の2つがあるからです。
どういうことか解説していきます。
食を続けるリスク
高齢者にご飯を提供して食べてもらう間に起こるリスクについてお伝えします。
お察しの通り「誤嚥性肺炎」です。
誤嚥を繰り返した状態が続くと「誤嚥性肺炎」となって寝たきりになってしまうケースがあります。
高齢になればなるほどそのリスクが増大し、最悪死に至ってしまう怖い病気です。
そのため「誤嚥性肺炎」を防ぐため「食事形態を変更(ダウン)」または「絶食」とする判断を下さねばならない時があります。
食を続けないリスク
「食事形態を変更(アップ)」または「食事開始」とする判断をしないことで起こるリスクいついてのお話です。
つまり誤嚥性肺炎を恐れて食事を続けないと判断してしまった時のリスクとして挙げられるのは「身体機能低下」「低栄養」「褥瘡」「死」などです。
特に食事形態をずっと維持しておくと「咀嚼(そしゃく=噛むこと)機能」が低下してしまう恐れがあります。
噛むことは「認知機能」と密接な関係もあるといわれているため「認知症予防」としても注目されています。
つまり、身体機能(咀嚼・認知)が低下してしまわないように予防する意味も込めて「食事形態を変更(アップ)」することもあります。
食を続けるために

「食」を続けていくためには「誤嚥リスク」を減らしていく必要があります。
そのために「食事形態の変更」が必要となります。
アップの基準はあり、ダウンの基準はその逆となっています。
アップ/ダウンの基準項目
10個くらい上げてしまいました。
これらのうち何個当てはまると、食事形態を下げたらいいか、食事形態を上げたらいいかの明確な基準はありませんが、おおよそ10個を包括的に見ていきます。
一番ウェイトが重いのははやり「患者様の訴え」と「肺炎像の有無」そして「嚥下評価」だと思います。
患者様が「食べたい」と希望があるのであれば、可能な限り寄り添えたらと思います。
しかし肺炎像がある状態でいきなり常食を食べさせるというのも問題なので「嚥下評価」を行った後に今の嚥下状態に合った食事形態を選択し段階的な食事形態アップが望ましいと考えます。
まとめ
ここまでご覧いただきありがとうございます。
上記の10個の項目に付け加えるとしたら「栄養評価」や「口腔評価」などでしょうか。
この2つもぜひとも見て欲しいチェックポイントです。
ただ3日や1週間で上記項目は大きく変わらなかったりするので外しました。長期的なケアとなる場合でしたらこれら2つの項目も要チェックと思います。
日々の臨床の参考になれば幸いです。それでは!
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