新人ST向け:嚥下調整食分類2021年について

摂食嚥下関連
この記事は約4分で読めます。
スポンサーリンク

日本摂食嚥下リハビリテーション学会様が新しく嚥下調整食の分類を新しくしたようですね!

早速見ていきましょう!

ん~でもどういう所を中心に見たらいいんだろう?

別に私たちが患者様のご飯を作るわけではないからなぁ。

では大切な所やわかりやすい部分に着目してみていきましょう!

参考文献
日本摂食嚥下リハビリテーション学会 嚥下調整食委員会 日本摂食嚥下リハビリテーション学会嚥下調整食分類2021 日摂食嚥下リハ学会誌 Vol.25 No.2 : p.135-149 2021

嚥下調整食とは?

調整食の目的

  • 病院や施設で嚥下調整食が違うため、共通して使用できることを目的とする
  • 段階付けで分類することで、嚥下能力が回復する過程にも対応
  • だが、回復段階と分類分けを必ず合わせる必要はない

嚥下障害を持つ方に合わせた食形態を段階的に分類した「嚥下調整食」

しかし、地域性や食文化によって完全に統一された嚥下調整食がないのが現状です。

そんな中である程度嚥下調整食を分類で分けることによって、退院時スムーズに食形態を伝えることが可能となります。

食形態を誤って提供してしまい誤嚥性肺炎となってしまうリスクを減らすことが目的となりますね。

ただ、段階分けされているからといって、必ずしもその食形態のみを提供するのも正しくないと記載されていました。

食事介助方法として「交互嚥下」が適している場合は、主な嚥下調整食とその1段階下げた嚥下調整食を提供したほうが良いからです。

その他にも誤嚥のリスク的に同じであれば、あえて食欲を削るミキサー食を提供するのではなく、もう少し形のあるものを摂取してもらうことを選択する場合もあります。

なので、嚥下の状態や本人様の意向/性格などを踏まえて食形態の選定が必要となります。

食選定も大事ですが、今回は「嚥下調整食」の分類分けに関するお話を行っていきます。

細かい食事の内容は栄養科や食堂/調理師にまかせっきりにはなってしまいますが、実際どのような分類分けがされているのかを知っておくと、在宅リハなどでも重宝するので一部を見ていきましょう!

嚥下調整食:コード0と1における j と t

  • j がゼリー、 t がトロミ状を意味する
  • ゼリーが適している症例様、トロミが適している症例様、合う方を選択していく
  • 1tがない理由とは……?

嚥下調整食0t

形態

  • 均一で
  • 付着性が低く
  • 凝集性が高い

原則として「中間のトロミ~濃いトロミ」のどちらかに対応した「水やお茶」が該当します。

感染リスクを下げるためタンパク質の含有量は少なめ。

栄養補助飲料にトロミをつけたものは”0t”ではなくなりコード2となる可能性があります。

求められる嚥下能力

  • 特になし

重度の嚥下障害者の評価や訓練として用います。

  • 咀嚼能力が低く
  • 嚥下時の圧バランスが不十分
  • 食道入口部開大不十分

の場合でも訓練にて用いることがあります。表では若干の送り込み能力とありますが、ベットギャッジが調整可能ならその能力もあまり必要ではないかもしれません。

0tがあって1tがないのが、1tに値するのが2-1になるからと言われています。

とはいっても、ある程度の嚥下スクリーニングテストで評価し、口腔内の汚染状況、口腔機能や発声、咳嗽能力など必要と思われる要素はたくさんあるので確認は大切ですね。

嚥下調整食0j

形態

  • 均質で
  • 付着性が低く
  • 凝集性が高く
  • 柔らかく
  • 離水が少なく
  • スプーンでスライスしやすい

1口サイズで丸のみが可能となるゼリーです。

こちらもタンパク質の含有量を少なくしたものが対象となります。

求められる嚥下能力

  • 特になし

重度の嚥下障害者の評価や訓練に用います。

かたさ・付着性・凝集性の値としては「特別用途食品えん下困難者用食品許可基準Ⅰ」というのがあるようです。要チェックですね。

嚥下調整食1j

  • 均質で
  • なめらか
  • 離水が少ない

タンパク質含有量の多少は問わないとあります。

多少意識して口蓋と舌を押し付ける必要がある場合のゼリーもこちらに含みます。

タンパク質を問わないのであれば、栄養補助ゼリーなどは1jに含まれると考えられますね。

一般食品として「卵豆腐」が上げられています。

求められる嚥下能力

ゼリーが丸のみ出来るだけの嚥下能力ですね。

適切な1口量を提供する支援方法は必要とし、底に加えて必要な嚥下能力と言えば

  • 若干の送り込み能力
  • 嚥下圧
  • 喉頭挙上
  • 食道入口部開大

などのポイントを確認する必要があります。

まとめ

ここまでご覧いただきありがとうございます。

嚥下調整食に関して疑問の多い部分が少しでも解決出来れば何よりです。それでは!

コメント

タイトルとURLをコピーしました