臨床メモ:問題行動の多い認知症のプチ症例紹介

臨床メモ
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看護師さん
看護師さん

認知症の患者様。

問題行為が激しくて大変。

■認知症の方の問題行動

  • 「ご飯はまだか?」と頻回に尋ねてくる
  • 転倒しやすいのに素足で歩く
  • 転倒しても覚えていない
  • 別の患者様の棚を漁る
  • 注意すると逆ギレ

あれ……これは。

と、お考えの方その通りです。

これは食事」が関与する問題行動となります。

元々経鼻栄養の患者様だった

●食事拒否

⇒目も口も閉じて拒否

⇒布団を頭まで被る

⇒覚醒不良

といった具合でした。

もちろん、マーゲンチューブを引き抜くのも日常茶飯事でした。

経管栄養は家族様のご意向でいたが、本人様にとっては不快なものです。

その点を含め、愛護的ケアをSTサイドでも続けた結果、ゼリー1品を安定して食べれるようになりました。

昼夜逆転も日中のリハビリ時間の延長により改善傾向となり、少しずつ食事量が改善し、自力摂取も獲得してくださいました。

しかし、義歯の不良や時折ある微熱のため、食事形態を普通食ではなく刻み食として提供していました。

認知機能面は改善せず

医師薬剤師による内服調整、リハビリサイドにてメモリーノートを活用しましたが、大きな変化は見られませんでした。

しかし、PTさんやOTさんの努力の結果身体能力は向上していました。

結果ベットからの離床行為が増加してしまったのです。

その「離床行為」の理由が【食事】に関与していました。

看護師さん
看護師さん

ご飯はまだか?と何度も尋ねたり、部屋を出ようとしたり、同室の人の棚の中を漁って食べ物を探したりしています。

お食事、もっと増やせないですか?

  • 「ご飯はまだか?」と頻回に尋ねてくる→お腹が空いたため
  • 転倒しやすいのに素足で歩く→ご飯について尋ねようと外へ出てしまう
  • 別の患者様の棚を漁る→ご飯を探してしまう

環境にて対策

■対策

・お粥の量を増やす

・嚙む量を増やす

嚥下面は軟飯やご飯を提供するには少し不安の残る方でした。

そのため主食である「お粥」の量を増やすことで対応しました。

ここで問題となってくるのがトイレです。

その時は夏場で、必要水分量を確保することも踏まえお粥にしていましたが、もし冬でトイレの離床が増えたら大変だったかもしれません。

義歯が不適合でしたが、訪問歯科の人に入ってもらい、義歯調整を行ってもらいました。

結果、刻み食ではなく噛む回数を増やせる軟食を提供し、しっかりと噛みながら食事をしてもらいました。

「噛む」ことで視床下部の満腹中枢を刺激するという話を聞いたことがあるのでそれを試してみました。

ですが、一番効いたのはお粥の増量だと思います。

1日2100kcalを食べる頃には食事での離床が無くなりました。

その方、80代なんですよね。

どうやら活動的な人であれば80代でもこれくらい食べるらしいのですが、私史上一番ご飯を食べてくれた患者様となりました。

まとめ

ここまでご覧いただきありがとうございます。

問題行動の多い認知症のプチ症例紹介でした。

臨床にて何かのお役に立てれば何よりです。それでは!

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