新人ST向け:認知症患者様の目標の決め方

新人ST向け
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新人ST
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重度の認知症で臥床傾向の患者様。

経管栄養でもう経口からの食事などは行わない様子。

STとして、肺炎予防のための口腔ケアが望ましいけれど、自力では不可能。

この人に一体なにが必要で、どんなアプローチが重要だろう?

◇重度認知症の患者様へのアプローチ方法◇

☆目標の目安☆

・寝たきり予防

・離床機会の増加

・覚醒時間の向上

目標の目安

「本人様・家族様の意志」が最重要ですが、本人様が認知症のため主訴を聴取できず、何かをしたいという意欲も見られずとなれば家族様の意見が参考となります。

しかし、現状病院では面会や対面での接触を出来るだけ避けている状態のため、ご意向の確認が難しい場合も少なくなくなってきました。

そんな場合、どういった目標を掲げたほうがいいのでしょうか?

看護師・介護士的目線

リハビリよりも患者様と接する時間が多いのは介護士さんや看護師さんです。

看護/介護負担量について伺ってみるのも1つの考え方ですね。

例えば「オムツ交換」「お風呂介助」「更衣介助」の様子がどうなのか聞いてみることで今までにない視点を得られるかもしれません。

新人ST
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オムツ交換とかだと「寝返り」の介助量が減ると楽かもしれないですね。

でも、それってPTさんの職域なのでは?STが介入してもいいのかなぁ?

確かに!

場合によっては良くないことが起こる可能性を否定できません。

ですが、寝返り動作を獲得するための声かけの仕方や本人様にとってわかりやすい方法をPTさんと一緒に模索していくのも大切です。

案外、耳が聞こえてないだけで、「この柵を持ってください」といった文字提示をしたらうまくいったなんて例もあります。

寝たきり予防

看護師さん的視点では褥瘡(じょくそう)、床ずれが怖いですね。

そのため寝たきりにならないように車椅子への移乗方法を予めPTさんやOTさんからお話を聞いておくのも大切ですね。

離床時間の延長は寝たきり予防、下記の覚醒時間の向上に関係してきます。

STはあまりそこまで関わらない事もありますが、端坐位など「座位姿勢の安定性向上」は咳嗽力にも関わり1)があるので、STで端坐位介入が可能そうな場合はそういうアプローチも重要であると思います。

覚醒時間の向上

認知症で動作活動が少なくなると、臥床傾向となり、廃用におちいり、覚醒時間も落ちてくることがあります。

『会話をする』という点でも口腔機能の維持向上につながるので、覚醒時間の延長はとても大切です。

完全に寝たきりで認知症気味の方でも、最期までお話が出来るように維持することも肝心です。

どういった話題なら集中してお話が出来るのかなどのアプローチも出来ると良いですね。

まとめ

ここまでご覧いただきありがとうございます。

認知症の方のアプローチはとても大変ですが、様々な視点から患者様にとって有益なリハビリが出来るようになれると良いですね。それでは!

山科 吉弘, 田平 一行, 井出 宏, 増田 崇, 中尾 有希, 玉村 悠介: 姿勢の変化が咳嗽力に与える影響: 第45回日本理学療法学術大会 抄録集: Vol.37 Suppl. No.2: 日本理学療法士協会

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