脳性麻痺の方との関わり方の1例

臨床メモ
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脳性麻痺とは?

脳性麻痺とは、運動困難と筋肉のこわばり(けい縮)を特徴とする症候群です。

原因は、出生前の脳の発育過程で生じた脳の奇形か、出生前、分娩中、または出生直後に起きた脳損傷です。

MSD マニュアル 家庭版 https://www.msdmanuals.com/ 2021年 4月22日確認

運動困難とあり、筋肉のこわばりなどが原因で、筋肉が動かしにくくなってしまいます。

その結果、起き上がる事や座り続ける事、立ち上がって歩くことも困難な場合もあります。

そして脳の問題ですから、行動障害や「知的障害」といった合併症を持つ方も多くいらっしゃいます。

そのため「脳性麻痺」といっても問題は多岐にわたります。

運動に問題が生じても大学まで行ける人もいれば、まったくしゃべれず常時介護が必要な方、”呼吸筋”が障害され酸素マスクなしには生きられない人もいらっしゃいます。

今回ご紹介する方は「姿勢・運動」「認知・言語」「言語・社会」おおよそ1歳未満レベルの成人された患者様です。

(実際に新版K式をとったわけではないですし、発達にばらつきがあるため年齢は参考程度にお願いします。)

運動特性を知る

その子が出来る運動について見ていきます。

呼吸・座位姿勢であればある程度見ていくことは可能ではないでしょうか。

座位姿勢が保てない人はシートベルトを着用されていることもあります。

出来るなら歩行状況や起き上がりの動作について知っておくと遊びの幅が広がりますね。

そして「遊び」を考える上で重要な上肢運動を見ていきます。

上肢運動+視覚+認知

上肢運動を見ていきますが「ボールを掴む」動作1つでも見るべき視点がたくさんあります。

  • 「見てくれるか」
  • 「興味を示してくれるか」
  • 「視空間の把握はどうか」
  • 「リーチ動作の正確性」
  • 「出来た時or出来なかった時の表情」
  • 「握れるか(グリップ)」
  • 「握ったものを離せるか(リリース)」
  • 「使っていない指はあるのか」etc

数えだすときりがないですね。

そこから、

  • どんなボールが適切か(大きさ・感触・色)
  • 興味を示す遊び
  • 上肢能力に合った遊び

を考えていきます。

ですが、ボールに興味を示さなければ次にどうすればいいのか困りますよね。

行動特性を知る

その子の上肢運動を見て「マグネットシートをめくる」遊びを思いつきました。

色のついたマグネットシートの裏に絵カードを貼り付け、めくると絵が出てくるという遊びです。

きっかけは家族様から「本を読むというよりかはめくるのが好き」という話を伺ったので、指の動きを確認しながら本人様にとって出来る遊びであると判断し実施しました。

それはかなり好評で、積極的にめくる運動を促すことができました!

おそらく、本人様の行動特性として「隠れているものを知ろうとする」だと思われます。

応用すれば”「促したい運動」の後に絵カードや本人様の好きなものを見つける”というふうにすることが出来そうです。

私は「磁石をめくる」遊びを通じてその子の「行動特性」を知りました。

その他の行動特性

その子の行動特性の1つに「嫌な時は自分の髪を引っ張る」がありました。

課題が難しかったり、避けたりする時に多く見られたのです。

おそらく「課題の失敗=負の感情」ではなく「安心」を得るために「安心する感覚を自分で入力している」と思われます。

そのため「他に本人様が安心する感覚」を入力=「あやす」ことにしました。

本人様にとっては「歌」がとても効果的でした。

知っている歌/安心する歌、加えて安心する声の大きさやトーン/リズムを打つなどの別の感覚を入れてあげることで気をそらしたり、気持ちを切り替えることが出来るようになります。

まとめ

ここまでご覧いただきありがとうございます。

その子の特性を知り、適切なかかわりが出来ると良いですね!それでは!

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