新人ST向け:炭酸水と嚥下の論文を紹介

嚥下訓練
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炭酸水が嚥下反射を促通させるという話はよく聞くけれど、実際試したことがないなぁ。

どういう風に使えばいいのだろうか?

炭酸水を凍らせた綿棒とかのがあるかなーと調べてみましたが見つかりませんでした。

普通に炭酸水を飲んでもらうという論文を多く認められました。

普通に飲んでもらうというのでしたら、治療と言うよりも予防的な視点で見た方が効果的かもしれませんね。

〇実験的な研究が多く、治療的なアプローチのもは見つけられず

〇普通に飲んでもらうことで嚥下筋の活動が変化するという論文が多い

〇そのため現状では、嚥下能力低下予防として介護分野で効果が期待される

治療で使用された論文1点

参考文献
唐帆 健浩,他5名: 中咽頭への注水刺激による嚥下反射の惹起 -冷却炭酸水注水の嚥下訓練への応用の可能性-: 耳鼻と臨床 52巻 補(1) S44~S47, 2006

要約

対象者は脳血管疾患で年齢は68歳から77歳の男女5名。

脳血管疾患から4週間以内でその他の既往などの記載はなし。

方法はチューブを舌根部まで挿入し、チューブからごく少量ずつ水や炭酸水を入れて嚥下が惹起されるまでの量や温度などを測定。

冷たい炭酸水が一番嚥下反射を惹起したとのこと。

チューブを舌根部まで入れて少量ずつ流し込むというのはSTだけでは行いにくい感じですね。

経鼻的に行うとため認知症+脳血管の人にはより実施が困難なように思われます。

しかし、メリットとしてはそのまま炭酸水を嚥下してもらうよりも誤嚥リスクは少なく、より重度の人に適応が出来そうな点ですね。

実験的論文1点

参考論文
神田知佳,他7名: 炭酸水がもたらす嚥下の変調: 日本顎口腔機能学会雑誌: 2015年 21巻 第2号 p.144-145

要約

対象は健常者12名、年齢はおよそ30歳の男女。

方法は炭酸水と水を飲み込んでもらった後、60分後も嚥下能力が保たれているかどうかを見ていく実験でした。

結果、嚥下誘発(咽頭に水を少量ずつ流し込み嚥下反射が誘発される)時間を測定する実験では、炭酸水を飲み込んだ場合のみ、60分後も短縮が認められたとのこと。

この実験では炭酸を口に含んで吐き出す実験も行われています。

このことより、口腔内への刺激だけでなく咽頭を通過する炭酸刺激が、嚥下の誘発を良くする効果があったと考察されています。

まとめ

ここまでご覧いただきありがとうございます。

炭酸水を飲むことで60分後も嚥下反射が惹起しやすいとなると、炭酸水を用いた長期的効果が期待されますね!

とはいっても、まだまだ重度の嚥下障害者に適した方法が見つかっていない状況のようですね。

今後も研究が進み、効果的な手法が見つかると良いですね!それでは!

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