新人ST向け:炭酸水と嚥下の関連研究を紹介

嚥下訓練
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炭酸水が嚥下反射を促通させるという話はよく聞くけれど、実際試したことがないなぁ。

どういう風に使えばいいのだろうか?

前回に引き続き「炭酸水と嚥下について」の論文を簡単にご紹介していきます!

前回の記事はこちら!

冷刺激+炭酸刺激=?

参考論文
吉原 翠, 竹内 千華子, 竹石 龍右, 伊藤 加代子, 真柄 仁, 辻村 恭憲, 井上 誠: 口腔への温度刺激がもたらす嚥下機能への影響: 日本顎口腔機能学会雑誌 2017 年 24 巻 1 号 p. 40-41

対象者は健康な男女で平均年齢28歳の計30名です。

実験では水と炭酸水と三ツ矢サイダーをそれぞれ5℃、15℃、20℃の温度に設定して飲んでもらい、嚥下の筋活動にどのような影響があったかを調べます。

嚥下筋、とりわけ舌骨上筋群の筋活動を見てみた論文になります。

結果、炭酸ありで冷たい方が嚥下筋に対する負荷が優位に高かったとのことです。

負荷をかけるトレーニングにするのならあえて「冷やした炭酸水」を用いた訓練もありかもしれません。

逆に急性期でまだ病状が安定しておらず、負荷をかけないために使用する場合は「水」を用いて嚥下評価/訓練を行うのが良いと考えられますね。

炭酸飲料嚥下時の嚥下運動改善効果

参考文献
森下 元賀, 炭酸飲料を用いた誤嚥予防、嚥下障害改善効果の検討: 吉備国際大学 保険医療福祉学部 2016年

対象は健康な若者(平均年齢20歳)11名と中枢疾患を呈する高齢者(平均年齢84歳)7名です。

対象者計18名の嚥下音を聴取し、若者と高齢者の嚥下の違いや嚥下時間に着目したそうです。

結果、水を嚥下した時よりも炭酸水を飲んだ方が嚥下時間が短縮したとのことです。

嚥下時間が短縮したという事は(上記論文より嚥下筋に負荷はかかるが)疲労が蓄積しにき可能性があります。

また、音響分析により若い人の嚥下音と高齢者の嚥下音を比較したところ、炭酸水の方が若者と同じような嚥下音がすることがわかり”安全に飲めている可能性が高い”ということが分かったそうです。

まとめ

ここまでご覧いただきありがとうございます。

炭酸水は嚥下にとってかなり効果が期待でき、かつ脳卒中など嚥下反射が惹起しにいく病態に対して様々な有効性が示されています。

今後、嚥下障害が重度な方にも安全に有効な方法が開発されると良いですね!

それでは!

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