臨床メモ:片麻痺患者様の活動量増加へ繋げられたプチ症例

臨床メモ
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残りの余生を車椅子で過ごす人がいらっしゃいます。

様々な病気によって体が動かなくなり歩けなくなってしまったら、車椅子に乗って生活せざるを得なくなります。

今まで徒歩で歩けていた道のりを車椅子で移動する、精神的にかなりきついことは想像にかたくないです。

そのため外出を控える傾向にあります。

体が動かせないから。無理して動かしても行けるところは少ないから。面倒くさいから。「動かないとさらに動けなくなったり、体が痛くなりやすいよ」と人に言われても体のだるさが先行して動く気になれないから。

そうやって、せっかく車椅子に乗れたとしても外出する気力がなければ意味がないです。

そんな方にですが、1症例だけうまくいった事例をご紹介します。

写真が好きな男性の方

ビデオカメラを載せた三脚のイラスト

写真が好きなA様は脳卒中の影響で左手足が使えなくなり、車椅子で生活をされていました。

運動面は足に装具を付けて立位はわずかに出来る程度です。

介護保険サービスなどを使い福祉用具として電動車椅子を使用していました。

電動車椅子ですが、なかなか外に出ることもなく家でテレビを見ながら過ごされていました。

そんなA様と関わりる機会をいただきました。いろいろなお話をさせてもらい、そんな中でふと写真の話になりました。

どうやらA様は「写真を撮る事」が好きで昔は旅行へ行ってはカメラで風景画を撮っていたそうです。

しかし今ではまったく触ることなく写真も撮っていないようです。

そこで、提案させていただいたのは「自撮り棒を使ってスマホで写真を撮る」ということです。

自撮り棒のイラスト

最近のスマートフォンのカメラは優秀ですし、自撮り棒は内側のカメラレンズ(インカメラ)だけでなく外側についているアウトカメラ対応のものもあります。

何よりも片手で操作が簡単に可能なのが魅力です。取り出して、ボタンを押して撮れますからね。

両手が使えるからこそ手軽に出来るのですが、片麻痺患者様にはスマホを片手で持ち上げて写真アプリを起動してシャッターを押すのは、かなり面倒な動作です。

それを一瞬で解決できる自撮り棒は便利ですね。

デメリットとしては自撮り棒を付けたまま移動するのでポケットなどにしまっておくことが難しいという点でしょうか。しかしそこまで収納に無理があるわけではないです。手提げ袋などに十分入るレベルであると思います。

これによってカメラ操作が簡単にできるようになり、写真を撮るようになった人がいらっしゃいます。写真を撮り、さらなる活動につなげられるようもう少し介入していきく予定です。

応用編:アームスタンドを利用

両手がうまく使えない人、例えば「小脳」の障害によって微細な運動が出来なくなる人もいらっしゃいます。手足に異常な震えが出てしまい歩けなくなる人もいらっしゃいます。

そんな方でも「写真」を安心して楽しむ方法を考えています。

それは「アームレスト」の使用です。

物によってはスマホを固定することが可能です。

このアームスタンドの一部を動かし、良い位置に固定し、シャッターボタン(Bluetoothで接続したシャッターボタン)を押すことで写真を撮ってもらいます。手の動作が稚拙な人は「アームスタンド」でスマホを固定し、手ぶれがないようにします。

「ボタン」を外部で操作が出来るようにすることでわざわざスマホに触れるリスクも下げられます。「小脳」に障害を持ってしまうと「目標まで手を伸ばすこと」が難しくなります。そのため「スマホのシャッターボタン」を押そうとして手を伸ばすもうまく触れられず、スマホにぶつかってしまって過度に動かしていしまい、良い位置で写真が撮れないという状態を避けることが出来ます。

注意点として「電動車椅子」操作が出来る人、「アームスタンド」の操作が可能でしっかり握力のあること、認知機能も保たれて外出可能な人であることなどが挙げられます。

「アームスタンド」も様々なタイプが存在するため、車椅子に取り付けが可能なタイプもあると思います。

デメリットとして電動車椅子に装着する際かなり場所を取られることや、電動車椅子を折りたたんだ際に邪魔になることなどが挙げられます。

「アームスタンド」は車椅子の「アームレスト」に取り付ける場合が多いと思いますので、片方のアームレストに肘が置きにくくなるというデメリットも含みます。

まとめ

実用までにいくつかの難題はあるものの、かなり可能性を秘める内容であると思います。

脳卒中で麻痺になってしまい、日々の生活が退屈となってしまい、閉じこもりになる人に少しでも活動性が上がると嬉しいです。

その何かのきっかけになれば幸いです。それでは!

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