
看取り対応の患者様を受け持つこといなったけど、
どうケアをしていけばいいのか……。
漠然とした不安が募ってしまいます。

確かに。
今出来ることを精一杯するしかないけれど、それが正解なのかどうか。
この業界、正解を見つけるのがすごく大変だし、正解なんてものが存在するかどうかもわからないしね……。

それに、かなりネガティブな発言が多くなるって聞きます。
「もう私なんて生きていても仕方ない。死にたい。」
なんて言われたらどうしよう!?
看取りの実際
階段状に能力が落ちる
- 昨日まだ出来ていたことが出来なくなっている
- 出来なくなることに驚きと悲しみを一番感じているのは本人様
- 可能な範囲で共感し、傾聴を続けていく
しかし、本人様の落胆はなかなか癒えません。
弱り、苦しみを訴える人にどう答えていくかが課題ですね。
死んだ方がマシと言う時の心情
本当に死にたいと思ているのか?
今まで出来ていたことが出来なくなったことへの辛さ。
STだと、やはり問題となってくるのが「ご飯」ですね。
お粥すら満足に食べられなくなり、ムセながら食べて、苦しくて、今まで気にも留めていなかった嚥下困難感。
お粥すら食べられなくなってしまったら、生きることを諦めてしまう気持ちもすごくわかります。
答えにくい質問に対する回答1
「そんなことを言わないで欲しい」と答えて欲しい場合もあります。
しかし、大抵の場合は「貴方はこの苦しみがわからないからそんな事を言うんだわ!」と返答されると思います。
加えて”この人は私の気持ちを分かってくれない”とレッテルを貼られて、二度と心を開いてくれないということもあり得ます。
答えにくい質問に対する回答2
『自分の気持ちを伝えて、なぜ相手はそう思ったのか質問してみる』です。
「私はそんなことを言って欲しくないですが、どうしてそんな事を仰るんですか?」
と尋ねてみるのも1つの答えです。
相手に、きちんと、言葉にして発してもらうことで、気持ちに整理を付けてもらったり、話を聞くだけでも心の均衡が保てたりもします。
ポイントは「辛さを共有すること」そして「手伝います」と支援の約束をしていくことです。
まとめ
ここまでご覧いただきありがとうございます。
STは嚥下を対象とする場合が多いため、看取りへの介入を担当する場合もあります。
まだ話せる人で、気が落ち込んでいる方への支援はとても大変ですが、臨床での参考になれば幸いです!それでは!
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