ST向け:頸部聴診法について

嚥下評価
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2018年に人工知能で嚥下を図る商品が発売されました。

首に咽頭マイクを付け、マイクから嚥下音を拾って、その音を分析し、飲み込めているか否かを判定するというものです。

例:咽頭マイクイメージ図

イメージとしてはアクセサリーの「チョーカー」のように装着します。

これは「頸部聴診法」という技術を応用して作られています。

その「頸部聴診法」に関わるお話です。

頸部聴診法とは

頸部聴診法は、嚥下時に咽頭部で発生する嚥下音や呼吸音を頸部から聴診し、嚥下音や呼吸音の特徴および発生するタイミングなどを聴取して、嚥下障害を評価する方法である。

大宿 茂, 頸部聴診法, 老年歯科医学, 第28巻第4号, 2014年

首に特殊なマイク(上記のような咽頭マイクなど)を付けたり、聴診器を当てて飲み込む瞬間の「ゴクン」という音を聞いて、飲み込みの良し悪しを判断していきます。

それだけでなく飲み込む瞬間の「ゴクン」という音のわずかな違いで「異常」を調べることも可能と言われています。

かつ、ベテランになれば「どう異常なのか?」もある程度憶測も立てることが出来るのだそうです。

そんな「頸部聴診法」ですがマイクや聴診器を当てる位置が大事です。

当てる位置

当てる位置を間違えてしまうと正しく判定出来ない可能性があります。

2018年に発売されている人工知能で嚥下を図る商品も同様です。

適切な位置に当てる必要があります。

適切な位置は、輪状軟骨直下気管外側上

Takahashi K, Groher ME, et al. : Methodology for Detecting Swallowing Sounds. Dysphagia, 9 (1) : 54-62 1994.

と言われています。

ですが

実際の臨床では喉頭挙上を阻害しないよう、正中部を避けた喉頭の側面、胸鎖乳突筋の前方付近

大宿 茂, 食べて治す!頸部聴診法と摂食嚥下リハ 実践ノート, 2018

という情報もあるため、目安として胸鎖乳突筋の少し前方としております。

これでしっかりと嚥下音を聴取できます。

ただ、目安のため説明書にある場所や、専門家の方に詳しく聞くことをお勧めいたします。

まとめ

ここまでご覧いただきありがとうございます。

頸部聴診法は様々な嚥下の病態を見ていくことが出来ます。かつ簡便で在宅診療などにも応用が可能です。

是非ともこのような技術も活用してみてはいかがでしょうか。それでは!

参考文献

大宿 茂, 頸部聴診法, 老年歯科医学, 第28巻第4号, 2014年

この論文で分かる事

  • 聴診法の歴史
  • VFよりも聴診法の利点
  • 嚥下音の生理学的機序
  • 頸部聴診法の評価法
  • 判定方法 etc,

論文を読むのにかかった時間

18分04秒

図が5つで表が2つあります。

図では聴診器の写真や頸部聴診時に聴診器を当てる位置の写真などがあります。

表では異常音と判定のまとめが記されております。

専門用語

嗽音

うがいの音と書いて嗽音(そうおん)と呼ぶのだそうです。

「gargling sound」とも呼び、名の通りうがいをしているような音なのだそうです。

飲み込んだ後にこのような音が聴取されている場合は咽頭に残っている可能性がありますね。

羸痩

「るいそう」と読みます。

痩せ細っているという意味ですね。

かなり難しい漢字ばかりで読むのに少し抵抗感がありますね……。

ですが皆様に有益な情報を発信できるように頑張っていきたいと思います!
それでは!

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