新人ST向け:失行のリハビリの事例紹介!

新人ST向け
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私は週2日訪問リハビリを行っています。

利用者様のご自宅へ訪問させていただき、自宅内で今まで通りに暮らせるよう介入させてもらっています。

そして今回、治療が難しいと言われる失行の方と関わらせていただいたので、その時の様子を一部お知らせしたいと思います。

この記事で分かる事
失行とは?
失行による生活上の困難って?
生活上の困難を環境で克服する方法は?

失行とは

脳卒中や認知症といった病気によって起こる症候の1つです。

普段何気なくしている動作や物品操作が「理解しているにも関わらず」出来なくなってしまうというものです。体に麻痺もなく運動に制限があるわけでもないのにです。

極端な話になりますが「ライターでろうそくに火をつけてください」と指示しても出来ませんが、喫煙所に行き、たばこを渡すと自然にライターを使用することが出来たりします。

他にも具体的には「はさみ」「箸」「鉛筆」など用途として説明出来たり、ふとした瞬間には出来たりするのですが、意識すると出来なくなってしまったりします。

失行による生活上の困難とは?

失行を患った利用者様は高齢で、配偶者の方と2人で生活されていました。

必然的に配偶者の方が主介護者になります。

その主介護者はつきっきりで利用者様を介護されていました。

ご飯の用意から服の用意、外出時の準備など様々です。

その中で困ったことが「うがい・歯磨き・洗顔」です。

うがいや歯磨き、洗顔が出来ないことで

感染症のリスクがぐっと上がります。

インフルエンザもそうですが、2019年から流行している「新型コロナウイルス」。

その対策も難しくなってしまいます。

特に「うがい」は上気道感染を防ぐ役割を持っているといわれています。

マスクだけで対応しているからといって「うがい」をおろそかにするのはあまりよろしくありません。

そして「歯磨き」や「洗顔」が出来なくなることで『相手から不潔である』と思われるのがデメリットです。

特に「歯磨き」は『口臭』といった問題に繋がりやすいです。人

と話すのが億劫になってしまったり、外出を控えるなんてことにもなりかねません。

どう出来ないのかを見てアドバイス

「うがい」では上を向いてうがいをすることに介護者は固執していました。

そのため「うがい」は「含嗽(ぶくぶくうがい)」口の洗浄でとどめるようにお伝えしました。

ここでのポイントは【習慣をつけてもらうこと】【コップ1杯分しっかり行うこと】を中心にしてお伝えしました。

うがいの質が下がってしまう分回数で補うのが良いと判断しました。

「歯磨き」では「口臭」が気になるとのことでした。

失行は「歯磨きで使う水をコップに入れるため蛇口をひねる」といった簡単な動作も難しくなってしまう点があります。

この操作もトライアンドエラーな部分があります。繰り返し練習して安定性を図ります。

動作の安定性を向上させ「コップ1杯分はうがい薬入りでしっかりうがいする」ことを「意識・習慣化」してもらいます。

「洗顔」では

  1. 「お湯を手で汲む動作」
  2. 「洗顔料を泡立てる または プッシュ式から泡を出す」
  3. 「顔に塗る」
  4. 「お湯で顔についた泡を流す」
  5. 「タオルで拭く」

といった様々な動作を順序だてて行っています。

介護者の方から「お湯を手で汲む」動作が難しく、袖を濡らしてしまうのが一番困るとのことでした。

そのため洗顔料を使った洗顔は避けて、温かいお湯で濡らしたタオルで顔を拭いてもらうようにお伝えしました。

そうすることで利用者様は洗顔後のような『さっぱり感』を味わえたり、顔の垢を落として清潔を保つことが可能であると思います。

まとめ

ここまでご覧いただきありがとうございます。

失行の方に対して、生活の援助方法をご紹介させていただきました。

また他にもたくさん失行の人は息苦しさを感じておられます。

しっかり評価(SPTA:標準高次動作性検査)を行い問題点を抽出してアプローチもしていきたいと思います。

この記事にて「失行」に対する難しさを少しでも軽減出来、何かしらアプローチしてその人の生活が良くなると良いですね。

何かをつかむきっかけになれば幸いです。それでは!

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