
失語症の患者様。
中等度~軽度くらいの患者様だけど、どんな訓練をすればいいかわからない。
絵カードはあるけど、PACE訓練は合わなかったし呼称訓練は簡単すぎる。
SLTAの4コマ漫画……。あれは受けが良かったなぁ。
必死だけど伝えようとしてくれて。本人様にちょうどいい訓練だったかも。
SLTAの4コマ漫画に似た。欲を言えばもう少しレベルを下げた課題で良いのないかなぁ。

随分限定的なような……。
でも、そんな時にお役立ちする本をご紹介します!
です!
この本の活用ポイント
リハビリ活用方法
- 2コマ漫画の説明
- 2コマ漫画の説明(穴抜き問題)
- 2コマ漫画を活用したフリートーク
2コマ漫画の説明

A4サイズに2コマの漫画が多数載っております。
文字やその他の装飾はなくすごくシンプルな絵となっており、注意がそれることは稀です。
リハビリプログラムとしては「2コマ漫画の説明」です。
1コマ目の説明、そして2コマ目の説明をしてもらいます。
SLTAの4コマ漫画と違い、2コマしかないため、そこまで負担がかかりにくいです。
絵にユーモアがあり、患者様にとって受け入れはそこそこ良いですね。
2コマ漫画の説明(穴抜き問題)

上記のような穴抜き文章を提示して答えてもらう方法もあります。
「( )の前で ( )が ( )と一緒に芸を披露しています。」
文章の意味を理解してもらい、適切な単語の表出を促します。
これも難しい場合は、選択式にしたり、選択を4択と言った間違いの選択肢を入れて難易度を上げたり出来ます。
かなり調整がしやすいので便利ですね。
また、単語の表出だけでなく、動詞や助詞の表出を促したりも出来るので応用が効きやすいですね。
2コマ漫画からフリートークへ繋げる
上記のように芸のお話であれば、「芸を見に行ったことはありますか?」などが定番ですね。
すぐに地図を広げられる環境であれば、場所を選択してもらうことも可能ですし、一般的な芸についてであれば、画像検索をかけてどんな芸を見たかを指差ししてもらうことも可能でしょう。
他にも!
2コマ漫画も多数掲載されていますが、情景画についても記載が豊富です。
特に季節に関わるものが多く、花見や海、お正月のような人が多数関わる情景の絵が豊富です。
2コマ漫画よりもレベルが上がりますが、こちらも上記のような表出課題を作成でき、応用が効きやすいです。
まとめ
ここまでご覧いただきありがとうございます。
失語症の課題を作るのが大変であり、その人の言語レベルに合わせた物を用意するのは大変ですが、様々な本を参考にして、簡単に課題を用意出来るようになると良いですね!それでは!!
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